コーヒーは様々な味がありますが、その中でも酸味の強いコーヒーは特においしいですよね。
コーヒーなのに、ストロベリーやパイナップル、マスカットの味がするのは、コーヒーを飲んだことがない人にはなかなか信じてもらえません。

コーヒー好きだけがわかればいいんだ!!
コーヒー通だけが知っているフルーティで質のいい酸味が特徴のコーヒー豆を紹介したいと思います。
記事序盤では酸味の強いコーヒー豆の選び方について書いているので、酸味の強いコーヒーに挑戦したい人はぜひ参考にしてください。
Coffee fam.のフルーティなコーヒー豆
コーヒーの味を決める5大要素とは?
コーヒーの味は5つの要素で決まると言われています。
- 苦み
- 酸味
- コク
- アロマ
- フレーバー
これら5つの強弱がコーヒーの味を決めているのです。
※コクやアロマ、フレーバーなどの用語がわからない人はこちらの記事をご覧ください!
≫コーヒーの味を決める要素について
今回紹介する酸味の強いコーヒー豆は『酸味』『アロマ』『フレーバー』が強いことが特徴になります。

酸味の強いコーヒー豆の選び方|焙煎度・産地・精製方法による違い
『酸味』『フレーバー』『アロマ』の強さや種類は下記の条件により変化します。
- 焙煎度
- 産地
- 精製方法
『焙煎度』が一番強く影響し、続いて『産地』、『精製方法』の順で酸味・アロマ・フレーバーに変化をもたらします。
ひとつずつ詳しく見ていきます。
最初に見るポイント:焙煎度
一番最初に見るポイントは『焙煎度』です。
焙煎度が味の7割を決め、苦みや酸味の大枠になります。

浅煎りになるほど酸味が強く、深煎りになるほど苦みが強くなります。
酸味の強いコーヒーが飲みたい場合は『浅煎り』のコーヒー豆を選ぶことが重要です。
次に見るポイント:産地
次に見るポイントは『産地』です。
コーヒー豆は生育環境により大きく味の特徴が変わるため、自分に合った国のものを選ぶ必要があります。
エリア | 特徴 |
---|---|
南米エリア | 穏やかで丸みのある酸味と甘み 酸味重視:コロンビア バランス重視:ブラジル |
中米エリア | 軽やかでさわやかな酸味とフルーティー感柑橘系のさわやかな酸味 |
東南アジアエリア | スパイスを思わせる独特な風味と酸味 コクやボディを強く感じる |
アフリカエリア | 酸味に特徴があり、ボディは軽やか ケニア:キレのある酸味、柑橘系やベリー系の香り エチオピア:花のようなエレガントな香りとフルーティーさ |
上記の特徴を参考に、自分に合った酸味のコーヒー豆を選んでみてください。
最後に見るポイント:精製方法
最後に見るポイントは『精製方法』です。
精製方法 | 特徴 |
---|---|
ナチュラル | ・フルーティ ・熟した果実のよう |
ウォッシュド | ・不純物や欠点豆が少なくクリーン ・すっきりとした酸が楽しめる |
パルプドナチュラル | ・ほどよいコクとほのかな酸味 ・ナチュラルとウォッシュドの中間 |
【産地別】フルーティーで質のいい酸味の強さが特徴のコーヒー豆3選
フルーティーで質の良い酸味の強さが特徴のコーヒー豆を産地ごとに紹介したいと思います。
紹介するコーヒー豆は次の5つです。
- 【ウガンダ】ブルーベリー香るやわらかい口当たり
- 【エチオピア】エチオピアらしい華やかなフレーバーを感じられます
- 【タイ】世界に挑戦する高品質コーヒー豆
【ウガンダ】ブルーベリー香るやわらかい口当たり

フレーバー | シナモンロースト:ブルーベリー ハイロースト:ブルーベリー、チョコレート |
国 | ウガンダ |
エリア | ウガンダ西部 ルウェンゾリ山脈の国立公園周辺 |
標高 | 1200m-1800m |
品種 | SL14、SL28 |
精製方法 | ナチュラル |
農園名 | ─ |
生産者 | ブコンズ族の小農家 |
このコーヒー豆は、焙煎技術を競う「1st crack coffee challenge 2022」の決勝戦で使われた生豆です。
ブルーベリーのようなやわらかい口当たりを楽しむことができ、現地の生産者の努力を感じます。
ぜひ、大会でも使われる高品質なコーヒー豆をお楽しみください。
【エチオピア】エチオピアらしい華やかなフレーバーを感じられます

浅煎りのコーヒーにハマる瞬間。
それはエチオピアのナチュラルを飲んだときといっても過言ではありません。
それくらい、コーヒーをあまり飲んでいない人にとって、エチオピアのコーヒーは衝撃的な味わいです。
今回紹介するコーヒー豆は、エチオピアの中でも圧倒的なブランド産地である「イルガチェフェ コチャレ」のものになります。
欠点豆の少なさからくるクリアな味わいと、アプリコットやストロベリーのような華やかなフレーバーが特徴です。
酸味の強いコーヒーが苦手な人でも、エチオピアの浅煎りは好きという人は多くいます。
コーヒーとは思えない華やかでフルーティなフレーバーにハマること間違いなしです。
フレーバー | シナモンロースト:アプリコット、ジンジャー ハイロースト:ストロベリー、ストーンフルーツ、アプリコット フルシティロースト:アプリコット、ビターチョコレート、ブラウンシュガー |
国 | エチオピア |
エリア | イルガチェフェ コチャレ アリーチャ地区 |
標高 | 1800m-2000m |
品種 | 在来種 |
精製方法 | ナチュラル |
農園名 | アリーチャ ウォッシングステーション |
生産者 | イルガチェフェ周辺の600件の小規模農家さん |
【タイ】世界に挑戦する高品質コーヒー豆

フレーバー | ミディアムロースト:はちみつ、レッドアップル シティロースト:クッキー、リンゴジャム |
国 | タイ |
エリア | チェンライ ドイパンコン |
標高 | 1250m-1500m |
品種 | カツアイ、ティピカ、チェンマイ |
精製方法 | ブラックハニー |
農園名 | ─ |
生産者 | ドイパンコンのマイクロロット |
タイのコーヒー産地と言えば「ドイチャン」が有名です。
品質が高く、世界中に多くのファンがいます。
しかし、近年では、近隣地区の農園もドイチャンの名前を使うようになってしまい、品質のばらつきが見られるようになってしまいました。
そんな時に、名乗りを上げたのが5人の若い兄弟です。
ブランドが出来上がっている「ドイチャン」ではなく、「ドイパンコン」という産地名を使い、新しいブランド産地の形成に取り組んでいます。
彼らが作るコーヒー豆は「ブラックハニー」という精製方法を採用しています。
水を使わずにパルピングをし、ミューシレージをあえて多めに残して乾燥させる方法です。
ナチュラルに近いハニー精製になるため「レッドアップル」のような爽やかな酸味と、ハニーらしい「クッキー」のような優しい甘さを感じることができます。
無名産地から、品質基準の厳しいスペシャルコーヒー市場に挑戦するマイクロロットにご注目ください!
他にもタンザニアやコロンビアなど、フルーティなコーヒー豆をそろえています。
詳しくはこちらをご覧ください。
酸味の強いコーヒーの淹れ方
コーヒーを淹れる際に、挽き方やお湯の温度によって味は変わってきます。
挽き方:粗く➜酸味が強く、細かく➜苦みが強く
湯温:低く➜酸味が強く、高く➜苦みが強く
酸味が強い方がいいので、粗く挽いて低い温度で淹れるのが正解のように見えます。
しかし、浅煎りのコーヒー豆でさらに酸味を強めると、口をすぼめてしまうほどの酸味になってしまいます。
私が浅煎りのコーヒー豆を入れる時のレシピをお教えしますので、これを基準にして調整してみてください!
- 焙煎度:浅煎り
- ドリッパー:ハリオV60
- 挽き目:中細挽き
- 湯温:93度前後
- 粉の量:15g
- 湯量:240ml
- 抽出時間:2分30秒~3分
上記のレシピで作れば、程よい酸味の強さのコーヒーができると思います!
スペシャルティコーヒーとスーパーに売っているコーヒーの違い
コーヒー豆には品質によりグレードが付けられます。


『ローグレードやコモディティ』と『スペシャルティ』の大きな違いはなんなの??
違いは品質の高さとその信ぴょう性にあります。
1つ目の違いである『品質の高さ』は、アメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA)が定める下記の評価項目で測られています。
- Fragrance / Aroma フレグランス・アロマ (香りの質)
- Flavor フレーバー (風味)
- Aftertaste アフターテイスト (口の中の余韻)
- Acidity アシディティ (酸味の質)
- Sweetness スウィートネス (甘さ)
- Body ボディ(口当たりと広がり)
- Balance バランス (フレーバー・アシディティ・ボディのバランス)
- Clean Cup クリーンカップ (欠点や雑味のなさ)
- Uniformity ユニフォーミティ (サンプルの質の一貫性)
- Overall オーバーオール (総合評価)

「おいしい」「おいしくない」といった個人の好みではなく、明確な基準のもとで測られています。
また、信ぴょう性が高いのは、トレーサビリティがあるからです。
トレーサビリティとは、「その製品がいつ、どこで、だれによって作られたのかを明らかにすること」をいいます。
これにより、どの農園のだれが、どのような生育環境で育てたのかが明確になるので、信ぴょう性の高いコーヒー豆として評価されます。
以上2点の違いにより、次のような味の違いがあります。
- 欠点豆(雑味のもとになる豆)がほぼないので、味がクリアになる
- クリアな味わいなので、生育環境による味の違いがわかりやすい(個性がある)
スペシャルティコーヒーは、なんといっても個性を楽しめるところが最高です!
生育環境により、ストロベリーやブルーベリー、マスカットなどコーヒーとは思えないような個性があります。
コモディティコーヒーでは、品質の低いコーヒー豆が混じっていることで個性的な風味が消えてしまい、ありふれた苦みと香りしか楽しめません。

コモディティコーヒーは、単なる眠気覚ましとして使われてしまいます・・・
コーヒーにハマるきっかけの多くはスペシャルティコーヒーとの出会いです。
まだ飲んだことがない人は、ぜひ、品質の高いコーヒー豆のみで作られた格別の一杯を味わってください!
様々な酸味のスペシャルティコーヒーを楽しみたかったらCoffee fam.
Coffee fam.では、世界中のスペシャルティコーヒーを取り扱っています。
最新の焙煎機を使った煎りたてのコーヒー豆が楽しめるので、酸味のあるコーヒー豆を探している人はぜひご利用ください。