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失敗しないコーヒーの保存術 | 簡単に実践できるコーヒー豆・粉の保存方法を紹介

※Coffee fam.は「私が初心者時代に悩んだこと」を振り返り、記事にまとめています。中には悩みの解決に役立ったものをPRしていますのでご容赦ください。

「コーヒーの正しい保存方法ってどうやるんだろう」

「コーヒーに賞味期限ってあるんだろうか」

このように思ったことはありませんか?

コーヒーを正しく保存することは、味はもちろん、風味や香りを保つためにとても重要です。

この記事では、初心者の方が失敗しがちなコーヒーの保存方法から、コーヒーがもつ特徴をもとに考えた最適なコーヒーの保存方法について解説しています。

コーヒーは適切に保存することで、より長くおいしい楽しむことができるので、コーヒーを始めたばかりの方は必見です!

コーヒーのプロたちも実践している保存方法ですので、ぜひ参考にしてください。

目次

コーヒー初心者がよくやる間違ったコーヒーの保存方法3選

まずは、初心者の方がよくやってしまう間違ったコーヒーの保存方法を3つ紹介します。

コーヒー初心者がよくやる間違ったコーヒーの保存方法3選
  1. 粉の状態で保存
  2. ニオイが強いものと一緒に保存
  3. ジップロックでの保存

ひとつずつ解説します。

間違った保存方法①:粉の状態で保存

コーヒーの粉は、豆の状態に比べ数百倍の表面積になると言われています。

そのため、豆に比べ劣化が格段に早いです。

コーヒーは劣化すると酸味や雑味が強くなるほか、香りがほとんどなくなってしまいます

できる限り粉の状態で保存は避けるようにしましょう。

間違った保存方法②:ニオイが強いものと一緒に保存

かず

コーヒー抽出後の「かす」は、消臭剤として再利用できることをご存じでしょうか?

コーヒーの粉は「活性炭」と同じ多孔質構造をしており、ニオイを吸収する力が強いと言われています。

コーヒーの粉を冷蔵庫などで保存する時は、ニオイが強いものからは離して保存することが必須です。

NG③:ジップロックで保存

コーヒーの特徴として、ニオイを吸収しやすいと先程お伝えしました。

食品保存用袋として重宝されるジップロックは、水などの大きい分子は通しませんが、ニオイなどの小さい分子は通してしまいます

そのためジップロックでの保存は、他の食材のニオイがコーヒーに移ったり、コーヒーの香りが外へ漏れでてしまい劣化がすすみます。

ジップロックを使用してコーヒーを保存する場合は、ニオイを密閉できる保存袋アルミ袋など)を使用し、袋を2重にするなどの対策が必要です。

コーヒー豆を劣化させる5つの原因

まずは、コーヒー豆を劣化させる原因を解説します。

コーヒー豆は5つの原因で劣化します。

これらの原因でどのような影響があるのかを詳しく説明します。

絶対に覚えておくべき!コーヒー豆・粉の劣化原因5選

かず

コーヒーは味や見た目から長期保存ができる(腐らない)と思っているかたも多いようですが、実は繊細な食材です。

こちらでは、コーヒー豆や粉を保存するときの重要なポイントを5つ紹介します。

コーヒー豆の5つの劣化原因
  1. による劣化
  2. 炭酸ガスの放出による劣化
  3. 酸素による劣化
  4. 光・紫外線による劣化
  5. 高温による劣化

ひとつずつ解説します。

劣化原因①:水

コーヒーを保存する際は、保存する場所の湿度(水)に注意しましょう。

焙煎後のコーヒー豆の含水率は、焙煎度合いによって異なりますが2%〜3%と言われています。

また、焙煎豆は多孔質と呼ばれる穴の多い構造です。

そのため、コーヒー豆は外からの水分を吸収しやすい状態になります。

そもそもなぜ水分が劣化原因になるの?

これは私が考えるに、水分が加わることにより行われる化学反応が理由だと思います。

コーヒーのおいしい苦み成分といえば、『クロロゲン酸ラクトン』が主です。

この成分は水を吸収することにより、分解され、『クロロゲン酸』になります。

そのため、コーヒー豆を密閉せずに湿気の多いところで保存すると、たった1~2日程度で、クロロゲン酸に変化してしまい、酸味が目立つコーヒーになってしまいます。

劣化速度:1~2日
影響:きつい酸味が出てくる

劣化原因②:炭酸ガスの放出による劣化

焙煎により発生した炭酸ガスは、その後、すぐに抜け始めます

それにより以下2つの問題が生じます。

  1. 炭酸ガスの放出と同時に、香り成分まで抜け出てしまうこと
  2. 炭酸ガスの減少によりお湯をかけても膨らまなくなることで、豆の組織が開きにくくなるため、成分の抽出がうまくいかなくなること

この劣化は2週間ほどでわかるようになり、コーヒー本来の香ばしい香りや味が薄くなり、特徴のない平凡なコーヒーになってしまいます。

かず

コーヒー色のただのお湯です・・・

劣化速度:2週間
影響:味や香りの低下

劣化原因③:酸素による劣化

空気中には約20%の酸素が含まれており、コーヒーは空気に触れると、劣化が進みます。

いわゆる酸化と呼ばれる劣化です。

酸素による劣化は、油の痛んだイヤな香りとひどい酸味をもたらします。

他の劣化とは比べ物にならない影響ですが、劣化が感じられるようになるまでには7~8週間ほどかかります。

そのため、1ヶ月以内に飲み切る人であればそれほど気にしなくてもいい原因です。

劣化速度:7~8週間
影響:油の痛んだイヤな香りとひどい酸味

劣化原因④:光・紫外線による劣化

光・紫外線は酸化の速度を加速させます。

本来、酸化は7~8週間で影響が出始めますが、光が当たるところに保存しておくと、早い段階で酸化が進み、酸味の強い香りが発生するので注意が必要です。

劣化速度・影響:酸化の加速

劣化原因⑤:高温による劣化

高温は食品保存の大敵です。

『アレニウスの式』では、保存温度が10度上がると物質の変化は2倍になると言われています。

常温を25度とすると・・・

冷蔵庫(5度):1/4の速さで変化
冷凍庫(₋15度):1/16の速さで変化

夏場(35度):2倍の速さで変化

『水』『炭酸ガスの放出』『酸素』のすべての劣化を加速させるため、2週間以内に飲む人以外は必ず対策が必要です。

劣化速度・影響:すべての化学変化を加速させる

かず

何も対策をしないと、『水』『炭酸ガスの放出』『酸素』『光・紫外線』『高温』による影響でコーヒー豆の劣化は急激にすすみ、たった1日ほどで味や香りに変化が生じます。

【保存期間別】コーヒー豆・粉の保存方法について

これまでは、失敗しがちなコーヒー豆や粉の保存方法や、保存する際に気をつけるべきポイントについて解説してきました。

では、具体的にコーヒーの保存方法ってどうしたらいいの?と思ったかたもいると思います。

コーヒーの保存方法は、保存期間によって、以下のように保存場所を変えるのがオススメです。

  • 【常温保存】未開封・1週間以内の場合
  • 【冷蔵保存】2週間以内の場合
  • 【冷凍保存】1ヵ月以内の場合

以下で、詳しく解説します。

【常温保存】未開封・1週間程度の場合

未開封や1週間以内に飲みきる場合は、常温で大丈夫です。

常温といっても、どこでも良いというわけではありません

直射日光が当たる場所や高温多湿な場所は避け、涼しくて風通しのよい場所で保管するようにしましょう。

さらに、密閉容器に入れて保存することでより高い鮮度を保つための環境にできます。

【冷蔵保存】2週間程度の場合

2週間程度で飲み終える場合は、冷蔵庫で保存しましょう。

冷蔵庫で保存する際は、ニオイ移りしないよう密閉できる保存容器に入れて保存するようにしましょう。

また扉の開け閉めの温度変化でコーヒーが劣化する可能性がありますので、冷蔵庫の奥の方で保管するようにしてください。

【冷凍保存】1ヵ月程度の場合

1ヵ月以上保存する場合は、冷凍庫を利用しましょう。

できれば大量のコーヒー豆や粉をそのまま保存するのではなく、ジッパー付きの袋に小分けして保存することをオススメします。

なぜなら、冷凍庫から出し入れをする際に、結露が発生し、劣化を進めてしまうからです。

必要最低限のコーヒー豆しか出し入れしないように、小分けにすると結露の影響を最小限に抑えられます。

また、解凍する際も、いきなり常温に戻すのではなく、まずは冷蔵庫に入れてゆっくり解凍するようにしましょう。

ゆっくり解凍することでコーヒーの風味を損なうことなく、より長く新鮮で美味しいコーヒーを楽しめます。

【容器別】コーヒー豆・粉の保存方法と注意点

コーヒーの劣化を防ぐためには、コーヒーを何に入れて保存するかも重要です。

コーヒー豆や粉の保存に大切なポイントは「密閉性」と「遮光性」です。

コーヒーの豆や粉の保存には、「アルミバック」や「キャニスター」が用いられます。

こちらでは「アルミバック」や「キャニスター」の特徴と注意点について解説します。

アルミバック

アルミバックは遮光性が高く、香りを逃がしにくい(保香性)があります。

また完全ではありませんが、酸素や湿気を通しづらい仕様になっています。

アルミバックの良い部分は、豆や粉の多少に関わらず、バック内の空気を抜くことで密閉性を高められる事です。

また軽量で持ち運びがしやすく、冷凍庫などで保存する際も場所をとりません。

注意点としては食品を直接入れて使用することが多いため、使い回しはせず、使用後は捨てるようにしましょう。

キャニスター

キャニスターもコーヒーの豆や粉を保存するのに重宝される容器です。

ただ容器の素材によって特徴や注意するべき点が異なります。

以下でそれぞれの素材の特徴と注意点を解説していますので、容器選びの参考にしてください。

素材特徴注意点
ガラス・中身が確認しやすい
・におい移りがすくない
・おしゃれなものが多い
遮光性が低い
プラスチック・軽量
・壊れにくい
・安価
透明なものは遮光性が低い
陶器・遮光性が高い
・密閉性が高い
・におい移りが少ない
・重い
・壊れやすい
ステンレス・遮光性が高い
・軽い
・高価なものが多い
・金属の匂いが移る場合も
木製・遮光性が高い
・湿度を保ってくれる
・高価なものが多い
・加工が浅いと外の湿気を吸収する

コーヒーの鮮度を長持ちさせる方法2選

コーヒーの鮮度を長持ちさせる方法として以下の2点をご紹介します。

コーヒーの鮮度を長持ちさせる方法2選
  1. 乾燥剤を入れる
  2. 水滴をこまめに取り除く

アルミバックやキャニスターに保存するだけでも問題ありませんが、より長く美味しさを保ちたい方はぜひチェックしてみてください。

方法①:乾燥剤を入れる

コーヒー豆や粉を湿気から守るには乾燥剤を一緒に入れるのがオススメです。

コーヒー豆や粉と一緒に入れておくだけで、湿度からの劣化を軽減してくれます。

乾燥剤はシリカゲル、珪藻土、生石灰などがありますが、シリカゲルは繰り返し使えて、湿度の吸収力が高いと言われています。

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方法②:水滴をこまめに取り除く

冷蔵庫や冷凍庫から取り出したり、冬場など急激な温度変化で保存袋や容器が結露する時があります。

コーヒー豆や粉にとって結露は、劣化を早める原因です。

もし結露しているのを見かけたら、乾いた布でこまめに取り除くようにしましょう。

新鮮なコーヒー豆を選ぶためポイント

おいしいコーヒーを楽しむためには、保存方法以外に、豆選びも大切です。

ポイントは、購入前には必ず袋に記載されている「焙煎日」を確認するようにしましょう。

焙煎から日が浅いものは、新鮮な証です。

できるだけ焙煎から日が浅いものを選ぶことで、より長く新鮮でおいしいコーヒーを楽しめます。

まとめ

この記事では、コーヒーの保存方法について解説してきました。

コーヒーを保存する際に大事なポイントは以下の3つです。

  1. コーヒーは繊細な食物であり、保存する際は「遮光性」と「密閉性」を意識する
  2. コーヒーを保存する期間によって「常温」「冷蔵庫」「冷凍庫」を使い分ける
  3. 保存するための道具として、アルミバックやキャニスターなどの保存容器を活用する

おいしいコーヒーを毎日楽しむためには、コーヒーの保存方法にも気を配ることが大切です。

ちょっとした工夫で、コーヒーのおいしさや新鮮さをキープできますので、ぜひできることから取り入れてみてください。

保存方法でどれくらい味の変化があったかの実験も行っているので、ぜひ参考にしてください。

\注文後に焙煎!/

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もし、コーヒー初心者の友達に教えるなら。

というテーマで私が学んできたコーヒーの知識をまとめました!

1ヶ月目で学ぶこと、2,3ヶ月目に学ぶこと、1年目で学ぶことといったように、体系的にまとめてあります。

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