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ウガンダ産コーヒーの歴史や味わい、おすすめの淹れ方を徹底解説

※Coffee fam.は「私が初心者時代に悩んだこと」を振り返り、記事にまとめています。中には悩みの解決に役立ったものをPRしていますのでご容赦ください。

コーヒーの世界を知れば知るほど「産地ごとにどんな違いがあるんだろう?」という疑問にぶつかりませんか?

コーヒー店に行くと国ごとに豆が並べられており、どれを買えばいいのかわからなくなると思います。

そんなコーヒーの産地について、産地ごとに深堀りした内容をお伝えしていきます。

今回紹介するコーヒーの産地はウガンダです。

ウガンダはアフリカにある自然豊かな国で、人口の8割が農業に従事しています。

記事の内容
  • 歴史
  • 栽培方法や農園について
  • 等級
  • 品種
  • 精製方法
  • 味わい
  • 飲み方

以上の内容でウガンダについて解説していきます。

目次

ウガンダ産コーヒーの歴史

コーヒー栽培の始まり

ウガンダのコーヒー栽培の歴史は約100年前までさかのぼります。

イギリス人冒険家のスピークが、ナイル川の源泉を探すために冒険していたところ、自生しているロブスタ種のコーヒーを発見しました。

その後、ロブスタ種の小規模栽培からコーヒーの栽培が始まり、ウガンダのコーヒーの歴史が始まります。

ウガンダは最初、ロブスタ種の栽培のみでした。
しかし、栽培開始から約20年後、他国からアラビカ種が持ち込まれ栽培がアラビカ種の生産も始まります。

当時イギリスの植民地支配を受けていたウガンダは、その他アフリカの国と比べると安定していました。

そうした安定した政治情勢の元、徐々に生産量を伸ばしていった結果、コーヒーはウガンダの主要な農産物として認知されるようになります

イギリスからの独立と混乱

1962年に、ウガンダはイギリスから独立しました。

コーヒーの栽培を始めとした、農業がすでに発達していたウガンダは、独立後も安定した国家運営がなされると予想されていました。

しかし、度重なるクーデターにより政治情勢は安定せず、1986年のムセベニ大統領政権の発足までの24年間にわたって、不安定な状況が続いてしまいます

ウガンダを支えていたコーヒー産業もまた、独立後の経済の混乱に連動して衰退していきました。

コーヒー生産の転機

ウガンダのコーヒー生産に転機が訪れたのは、1990年と、ごく最近のことです。

ウガンダコーヒー開発局(以下UCDA)と呼ばれる団体が発足したことがきっかけになります。

UCDAは、ウガンダのコーヒーの販売促進から品質管理、価格管理などを行う団体です。

UCDAの貢献もあり、高品質なコーヒーが適切な価格で販売されるようになったことで、ウガンダのコーヒー生産は再び成長を始めることができました。

現在ではウガンダのコーヒーの生産量は世界第10位で、アフリカではエチオピアに次ぐ2番目のコーヒー生産量を誇ります。

特に高品質なウガンダ産のロブスタは非常に評価が高く、エスプレッソ用の豆として特にヨーロッパで絶大な地位を築いています。

ウガンダの現在の栽培・農園状況と主な生産地域

ウガンダはアフリカの中でも雄大な自然が広がっており「アフリカの真珠」と例えられるほどです。

そんな雄大な自然を活かした、コーヒー栽培がウガンダの特徴です。

コーヒー栽培の条件
  • 1000m以上の高地であること
  • 乾季と雨季がはっきりしていること
  • 年間平均気温が20℃前後であること

※その他細かい条件あり

コーヒー生産には、上記の地形や気候の条件が必要です。

ウガンダは多くの地域でこの条件を満たしており、さらに肥沃な土壌に恵まれています。

そのため、コーヒー栽培にうってつけの環境で、世界各地で人気のある生産地になっているのです。

主な生産地域

主な生産地域は、北部のウエストナイル、東部のマウントエルゴン、南部のルウェンゾリです。

特にマウントエルゴンのブギス産のコーヒーは「ブギスコーヒー」と呼ばれ、ケニアやタンザニアで収穫される高品質な豆にも引けを取らないという評価を受けています

ウガンダでは伝統的に2haほどの小規模での農業が各地で行われており、現在でも引き継がれています。

小規模での栽培では、手摘みで完熟したコーヒー豆の身を厳選して収穫するため、収穫量は少ないですが高品質なコーヒーの生産が可能です。

ウガンダ産コーヒーの等級

ウガンダのコーヒー豆は、スクリーンサイズ(豆の大きさ)と欠点豆の少なさで評価されます。

等級条件
ブギスAAブギス産でS19以上が90%以上、残りはS16以上の豆。欠点豆は10%未満。
ブギスAブギス産でS16以上が90%以上、残りはS15以上の豆。欠点豆は10%未満。
ウガールブギス以外のウォッシュドの豆
ドゥルガールブギス以外のナチュラルドライの豆

ウガンダ産コーヒーの主な栽培品種

ウガンダではロブスタ種が盛んに栽培されており、輸出の約8割はロブスタ種のコーヒーです。

ロブスタ種は酸味や甘味がほとんどなく、苦味が強い品種です。

そのため単体で飲まれることはほとんどなく、ブレンドしてエスプレッソにアクセントをつけるために使用されます。

一方で近年はアラビカ種のコーヒーも生産されており、ブギス地域で栽培された「ブルーナイル」というコーヒーが最高級品として知られています。

ウガンダ産コーヒーの主な精製方法

ウガンダではウォッシュドナチュラル両方の精製方法が採用されています。

ウォッシュド精製は大量の水を使用しますが、品質が安定しやすく雑味の少ないクリアな味が特徴です。

ナチュラル精製はその過程で果肉がついたまま、コーヒーチェリーを乾燥させます。

そのため、コーヒー豆に果肉由来の甘味や香りが残ることが特徴です。

フルーティで野性味のあるコーヒー豆に仕上がる一方で、途中で腐ってしまうこともあるなど品質が安定しにくいことが欠点としてあげられます。

ウガンダ産コーヒーの味わいの特徴

ウガンダ産のコーヒーの味わいは一言で言うと「まろやかな味わい」です。

アフリカ産のコーヒー豆は酸味が強いものが多いというイメージがあるかもしれませんが、ウガンダの場合は酸味はそこまで強くありません。

甘みやコクが感じられるウガンダならではの味わいは、ぜひ、一度は飲んでいただきたいものです!

さらにウガンダではロブスタ種も品質が良いことで知られています。

一般的なロブスタ種は苦味が強く、甘みや酸味はほとんど感じられません。

しかし、ウガンダ産のロブスタ種は比較的酸味を感じやすく、それが味にいい意味での複雑さを生み出しています

ロブスタ種にあまりいいイメージがなかったり、試したことがないという方は一度ウガンダのロブスタ種を試してみると面白い発見があるかもしれません。

ウガンダ産コーヒーのおすすめ抽出器具と淹れ方

酸味が強すぎずバランスの取れた味わいのウガンダは中煎りを使うことで、個性を一番強く感じられると思います。

ポイントは、極端にとがった抽出をせず、バランスのいいレシピで抽出してあげることです。

  • お湯の温度:88℃
  • 抽出時間:約3分
  • 挽き目:中粗挽き

この3点を意識してみましょう。

まとめ

今回はウガンダ産のコーヒーについてご紹介してきました。

ウガンダはコーヒーの生産量こそ多いですが、そのほとんどがロブスタという特徴がありました。

アフリカの真珠と言われるほどの自然を持つウガンダなので、今後ロブスタだけでなく、アラビカ種の高品質な豆がどんどん出てくることも期待できると思います。

ウガンダ産のコーヒーにこれからも注目してみましょう!

最後までご覧いただきありがとうございました。

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1ヶ月目で学ぶこと、2,3ヶ月目に学ぶこと、1年目で学ぶことといったように、体系的にまとめてあります。

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