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【これで解決!】フルシティローストとは?淹れ方からおすすめの産地までを徹底解説

※Coffee fam.は「私が初心者時代に悩んだこと」を振り返り、記事にまとめています。中には悩みの解決に役立ったものをPRしていますのでご容赦ください。

フルシティローストって聞いたことがあるけど、どんな特徴があるの?

自宅で手軽に楽しめるフルシティローストの飲み方を知りたい!

と、感じている方もいるのではないでしょうか?

今回この記事では、苦み好きな人・深煎りコーヒーが好きな人にぴったりの「フルシティロースト」について解説しています。

この記事でわかること
  • フルシティローストの特徴・味わい
  • フルシティローストの焙煎方法
  • フルシティローストに合うコーヒー豆の産地
  • フルシティローストのおすすめの飲み方
  • フルシティローストのおすすめの淹れ方

フルシティローストの特徴から淹れ方、自宅で手軽に楽しめる飲み方まで詳しく解説します。

フレンチローストについて詳しくない方から、新たな飲み方を知りたい方まで参考になること間違いなしです。

ぜひ最後まで読んで、フルシティローストの魅力を感じてください!

目次

【深煎り】フルシティローストとは?

フルシティローストとは、コーヒー豆の焙煎度合いを表す用語で、8段階ある焙煎度合いの6番目にあたり、深煎りに分類されます。

コーヒー豆の焙煎度による味の違い

コーヒーの焙煎度は、大きく分けて「浅煎り」「中煎り」「深煎り」に分けられます。

●浅煎り
ライトロースト・シナモンロースト

●中煎り
ミディアムロースト、ハイロースト、シティロースト

●深煎り
フルシティロースト、フレンチロースト、イタリアンロースト

焙煎度合いによっての味わいと香味は以下のように変化します。

「 焙煎が浅いと、酸味や風味が強く、苦味が弱く」
「 焙煎が深いと、苦味やコクが強く、酸味が弱く」

フルティローストは、酸味がおさえられ、苦味と濃厚さが増す味わいが特徴になります。

フルティローストの名前の由来

フルシティローストの「フルシティ」は、「シティロースト」より強い(深い)焙煎度ということを指しています。

ちなみに、「シティロースト」の「シティ」は、アメリカのニューヨークシティのシティからきています。(諸説あり)

ニューヨークで一般的によく飲まれている焙煎度合いという意味からその名前がつけられたそうです。

フルシティローストはコーヒー豆の苦味を楽しめる味わい

フルシティローストは、焙煎度合いの深さから、苦味が際立ち、酸味が控えめな味わいです。

日本で一般的に飲まれている中煎りの「シティロースト」に比べ、深煎りの領域に入るフルティローストは、最初は苦味が感じられ、その後甘みが全体を包み込みます

苦味が強いコーヒーには、濃厚なバター風味が感じられるバタークッキーや、イタリア発祥のケーキであるティラミス、甘い物が苦手な方はナッツなどとペアリングを楽しむのもおすすめです。

フルシティローストの焙煎のタイミングは「2ハゼ」前半

かず

豆知識として、どのようにフルシティローストを焙煎しているのかをご紹介します!

生豆を焙煎していると、ポップコーンが弾けるようなパチパチと音がなるタイミングが2回あり、それを「爆ぜ(ハゼ)」と呼びます。

「ハゼ」は、コーヒー豆の焙煎状態を知るうえで重要な目安のひとつで、1回目のパチパチとした音を「1ハゼ」、2回目の音を「2ハゼ」と表現します

フルティローストは「2ハゼ」前半の焙煎度合いです。

また生豆を焙煎する際、コーヒー豆の音だけではなく、豆表面の状態からも判断します。

フルティローストは2ハゼにより生じた隙間から、少し油脂が浮かんでくるのが特徴です。

この油脂が浮かび上がってくる程度まで仕上げると、酸味成分が減少し、苦み成分が増加してきます。

焙煎時間は、手網焙煎だと約15分~20分程度、私が使っている焙煎機だと14,15分程度です。

コーヒー豆の量、火加減によって変わってきますのでコーヒー豆から出る音や変化を目安に焙煎度合いを調節してください。

【産地別】フルシティローストに合うおすすめのコーヒー豆の種類

コーヒー豆は、焙煎度合いに加えて、豆の種類、銘柄、産地によって味わいが異なります

一般的に深煎りのコーヒー豆には、繊細な味わい・香りの産地以外のものが最適だと思います

なぜなら、深煎りにすると苦みが強まり、豆の個性を減少させてしまうからです。

かず

シルキーで柔らかい口当たり、フローラルな香りが特徴のコーヒー豆を深煎りにすると、ただ苦いだけのコーヒーになってしまいます。

個性をつぶしてしまうと、その産地のコーヒーでなくてもよくなるので、私はあまり行いません!

フルシティローストと相性が良いコーヒー豆は、深煎りにしても個性が感じられる以下の3つが代表的です。

  • ブラジル産コーヒー豆
  • コロンビア産コーヒー豆
  • ケニア産コーヒー豆
  • インドネシア産マンデリン

それぞれの特徴とおすすめのポイントを、以下で詳しく解説します。

1.バランス重視|ブラジル産コーヒー豆

ブラジルは、生産量世界一位のコーヒー大国です。

ブラジル産のコーヒーは、チョコレートやナッツのような濃厚でコクのある味わいが特徴になります。

喫茶店で飲まれているブレンドにはよく入っており、昔ながらの落ち着く味わいです。

Coffee fam.でもブラジル産のスペシャルティコーヒーを取り扱っており、細かな火力と排気のコントロールにより、濃厚なチョコレートのような味わいに仕上げました。
≫Coffee fam.のブラジルコーヒー

フルシティローストが気になる方はまずはブラジルがおすすめです!

2.バランス重視型 |コロンビア産コーヒー豆

コロンビアは、コーヒー豆の生産量が世界第三位のコーヒー大国です。

コロンビア産のコーヒーは、酸味と苦味のバランスが良く、クセが少ないので飲みやすいのが特徴です。

味のバランスの良さから、単体で楽しむことはもちろん、ブレンドコーヒーのベースとして用いられる事が多く、コーヒー愛好家にも人気なコーヒー豆となっています。

かず

深煎りにしても、バランスの良さは変わらず、甘みと苦味がほどよく抽出され、通好みの味わいに仕上がります!

3.万能型 | ケニア産コーヒー豆

ケニア産のコーヒー豆は日本では輸入量が少なく、知名度は低い傾向にありますが、世界規模で見ると人気も知名度も高い産地です。

出典:味の素

ケニア産コーヒー豆はベリーや柑橘系のフルーツを彷彿させる酸味が特徴です

上記の特徴から、酸味やフルーティな香りを楽しみたい浅煎りや中煎り好きの人に人気の産地になります。

が、深煎りにすることで酸味が抑えられ、しっかりとしたコクと苦味がフルーティさ合わさり、バランスの取れたほのかな甘みを感じることができます

浅煎り~深煎り、どの焙煎度でもおいしいのがケニアの素晴らしさです。

かず

バリスタの間では、困ったらケニアを使っとこうといわれるくらい高品質です!

4.苦味好きに最適 | インドネシア産マンデリン

インドネシアは世界有数のコーヒー産地で、その中でもスマトラ島で栽培されているマンデリンは生産量は少なく希少価値が高く、品質も良いため、高級銘柄と言われています

味は酸味が少なく、シナモンやハーブのような香りに加え、やわらかい苦味とコクが特徴です。

かず

一般的なコーヒー豆を深煎りにするとそのコーヒー豆のもつ特徴が消えてしまうことが多いですが、マンデリンは深煎りにしてもマンデリンがもつ独特の味わいと香りが残ります

深煎りを好む日本人の中でもファンが多いコーヒー豆のひとつです。

Coffee fam.はフルシティローストより一段階上の焙煎度「フレンチロースト」ですが、マンデリンのスペシャルティコーヒーを取り扱っております。

強い苦みの中に”ハーブ”のような香りが感じられ、飲んでいて飽きがこない面白い味わいです。
≫Coffee fam.のマンデリン

フルシティローストのおすすめの飲み方 3選

ここからは、フルティロースト(深煎り)の魅力を引き出すおすすめの飲み方を紹介します。

通常のペーパードリップによるホットコーヒーはもちろんおいしいので、他の飲み方を3つご紹介!

  • 定番の飲み方 | エスプレッソ
  • まろやかで飲みやすい | カフェオレ
  • すっきりした味わいがたまらない | アイスコーヒー

それぞれの飲み方とおすすめのポイントを、以下で詳しく解説します。

1.定番の飲み方 | エスプレッソ

ドリップコーヒーに比べて、濃厚な味を楽しめるのが「エスプレッソ」です。

エスプレッソと聞くと、フレンチローストやイタリアンローストなど、フルシティローストよりさらに強く焙煎したコーヒー豆をイメージしがちですがフルティローストも使用されています。

イタリアンローストを使うよりもマイルドになり飲みやすいので、結構おすすめです。

そのまま濃い味わいを楽しむもの良いですし、ミルクや砂糖を入れて飲みやすくしたり、チョコレートやキャラメルなどとペアリングを楽しむのもおすすめになります。

2.まろやかなで飲みやすい | カフェオレ

深煎りのコーヒーにミルクを合わせる「カフェオレ」もかなりおすすめです。

ミルクやクリームを加えるだけで、苦味を抑えられ、コクとまろやかさが引き立つ味わいに仕上がります。

かず

苦いコーヒーが苦手な方にもおすすめですし、私の場合はパンチの強いコーヒーは今日嫌だなといったときにやる飲み方です!

カフェオレ以外にも、カフェラテやカプチーノなどのミルクを使用したコーヒーを作る時には、フルシティローストのような深煎りのコーヒー豆がおすすめです。

3.スッキリした味わいがたまらない |アイスコーヒー

フルシティローストのような、味がしっかりしたコーヒー豆は、アイスコーヒーとして飲むのもおすすめです。

味がしっかりしていないコーヒー豆をアイスコーヒーにすると味が薄く印象のない味わいになりがちですが、フルティローストはそれに負けない濃厚さとコクがあります。

一般的なアイスコーヒーをする際の考え方
浅煎り:味が薄く
深煎り:きりっとした苦み

最近では、個性の強い浅煎りや中煎りのコーヒー豆で、フルーティなアイスコーヒーを楽しむ方もいます。

が、間違いなくおいしいのは、フルシティローストのような深煎りのコーヒー豆を使ったアイスコーヒーですね!

フルシティローストのおすすめの淹れ方

前の章で紹介しましたが、フルシティローストのコーヒー豆を使用した飲み方は色々あります。

この章では、一番定番の淹れ方、ペーパードリップを用いたおいしい淹れ方を紹介します。

淹れ方のポイント
  1. コーヒー豆は中挽きか、中挽きより少し粗めにする
  2. お湯の温度は83℃程度
  3. 抽出時間は2分30秒から3分以内を目安にする

以下で詳しく解説します。

1.コーヒー豆は中挽きか、中挽きより少し粗めにする

1つ目のポイントは、中挽きか、それより粗めのものを使用することです。

フルシティローストは、浅煎りのコーヒーに比べて抽出したくない成分(強すぎる苦み・雑味)が多く含まれています。

そのため、中挽き~中粗挽きにすることで抽出効率を下げ、雑味の抽出を抑えることがおいしさのポイントです。

2.お湯の温度は83℃程度

2つ目のポイントは、お湯の温度を83℃程度で淹れることです。

浅煎り:92℃程度
中煎り:88℃程度

浅煎りから中煎りは上記の温度で淹れますが、フルシティローストの場合は

深煎り:83℃程度

で淹れます。

深煎りのコーヒー豆には抽出したくない成分もあるため、高温のお湯を使用するとイガイガした苦みが抽出されかなり飲みにくいです。

そのため、お湯の温度を抑えることで抽出効率を下げ、バランスの取れた深い苦味とコクを引き出すとおいしい深煎りコーヒーになります。

3.抽出時間は2分30秒を目安にする

3つ目のポイントは、抽出時間を2分30秒を目安にすることです。

これは、1、2杯のコーヒーを淹れる場合の目安です。

ハンドドリップの場合、最初の1分30秒くらいの間でコーヒー全体の味わいが決まり、後半でコーヒーの濃さを調節するようなイメージでコーヒーを抽出します。

抽出時間が長いと、濃度が高く仕上がり、短いと濃度が低く仕上がります。

深煎りのコーヒーの場合、抽出時間が長すぎると、苦味が強く濃度が高い飲みづらいコーヒーに仕上がります。

2分30秒という抽出時間は、程よく深煎りのコーヒー豆の成分を抽出できる時間です。

ここまで3つのポイントを紹介しましたが、あくまでも参考になりますので、ご自身の好みに合う淹れ方を見つけてみてください。

フルティローストの苦味と甘みがあるコーヒーを楽しもう!

今回、この記事では、フルシティローストの特徴から焙煎方法、おすすめ飲み方を紹介しました。

フルシティローストは、コーヒー豆の焙煎度合いを表し、8段階ある焙煎度合いの中の3番目に強い焙煎度合いで、酸味が抑えられた、深い苦味とコクが特徴です。

ブラックコーヒーとして深い味わいを楽しめる事はもちろん、ミルクを入れてカフェオレにしたり、チョコレートやキャラメルなどと一緒に飲むことで、苦味が苦手な方でも楽しめます。

フルシティローストに合うおすすめのコーヒー豆の産地は、酸味と苦味のバランスが良く、クセが少なく飲みやすいコロンビア産をはじめ、強く焙煎しても風味や香りが残るインドネシア産のマンデリン、焙煎度合いで大きく味わいが変わるケニア産がおすすめです。

ぜひ、この機会に深い苦味と甘みが特徴のフルシティローストを楽しんでみてはいかかでしょうか。

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もし、コーヒー初心者の友達に教えるなら。

というテーマで私が学んできたコーヒーの知識をまとめました!

1ヶ月目で学ぶこと、2,3ヶ月目に学ぶこと、1年目で学ぶことといったように、体系的にまとめてあります。

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