
フルーツのような酸味よりも
コーヒーらしい苦味、
ビターチョコレートのような苦みの方が好き!
このような方は多いのではないでしょうか。
コーヒーらしい苦味、ビターチョコレートのような苦みのコーヒー豆を紹介します!
ぜひ、お好みのコーヒー豆をお探しください!
苦いコーヒーが好きな人におすすめのコーヒー豆3選
苦み好きの人におすすめのコーヒー豆を5つ紹介します。
様々な産地のものを選びましたので、自分に合った特徴のものを選んでみてください!
【インドネシア】マンデリンらしいスパイシーさと濃厚なビターチョコレート

フレーバー | シティロースト:ビターチョコレート、プルーン、ダークチェリー フレンチロースト:アーシー、ハーブ、ビターチョコレート |
国 | インドネシア |
エリア | 北スマトラ州 リントンエリア ドロッサングール |
標高 | 1400-1500m |
品種 | S-LINI、ティピカ、ジュンベリ |
精製方法 | スマトラ式 |
農園名 | ムンテ・ドライミル |
生産者 | 約130農家より(コレクター:チャールズ・ムンテ) |
インドネシア北スマトラ州のマンデリンをご紹介!
マンデリンとは、インドネシアで栽培される希少なコーヒー豆のことです。
マンデリン特有のアーシーさと濃厚なビターチョコレートのような味わいは、多くの人を虜にしています。
- シティロースト
-
マンデリンらしいアーシー感に加え、最近のスペシャルティコーヒーらしい華やかさを楽しむことができます。プルーンやダークチェリーなどの果実感が良いアクセントです
- フレンチロースト(おすすめ)
-
コクと苦みを存分に楽しめるフレンチローストです。苦味がニガテな人にはおすすめしませんが、苦み好きにはたまらない味わいになります。ぜひ、苦みの中にあるハーブやアーシー感をお楽しみください。
【ブラジル】ダークチョコ感にこだわったコーヒー豆

フレーバー | シティロースト:ミルクチョコレート、ナッツ、アーモンド フルシティロースト:ビターチョコレート、ナッツ |
国 | ブラジル |
エリア | 南ミナス モジアナ セラード |
標高 | 700m-1100m |
品種 | カツアイ、ムンドノーボ |
精製方法 | ナチュラル |
農園名 | 南ミナス、セラード、モジアナの各農園 |
生産者 | 南ミナス、セラード、モジアナの各農園生産者 |
今回紹介する「ブラジル チョコラーダ」は、最近のフルーティな味わいではなく、ダークチョコ感にこだわった甘くて香ばしいコーヒー豆です。
昔ながらの味わいに、こころがやすらぎます。
何にしようか迷っている方は、ぜひブラジルから飲み始めるのがおすすめです!
- シティロースト(おすすめ)
-
何度も実験を重ね見つけた、一番甘みの強い焙煎度です。チョコやナッツのフレーバーが感じられ、昔ながらの落ち着くブラジルコーヒーを楽しむことができます。
- フルシティロースト(おすすめ)
-
甘味だけでなく、苦味も楽しむことができます。ほろ苦いビターチョコのような味わいなので、あんこやチーズケーキと合わせると最高です。
【エチオピア】エチオピアらしい味わいと苦みのマリアージュ

フレーバー | アプリコット、ビターチョコレート、ブラウンシュガー |
国 | エチオピア |
エリア | イルガチェフェ コチャレ アリーチャ地区 |
標高 | 1800m-2000m |
品種 | 在来種 |
精製方法 | ナチュラル |
農園名 | アリーチャ ウォッシングステーション |
生産者 | イルガチェフェ周辺の600件の小規模農家さん |
エチオピアは、コーヒーの有名産地で、独特の甘い香りが特徴になります。
香りの種類としては、アプリコット(あんず)のような甘い香りです。
エチオピアでしか感じられないフレーバーのため、熱狂的なファンが一番多い産地なのではないでしょうか。

かくいう私も、一番好きな産地を聞かれたらエチオピアをあげるほど、熱狂的なファンです!
今回紹介するコーヒー豆は、エチオピア国内の中でも一番有名なブランド地域「イルガチェフェ」のものになります。
他の地域よりも華やかで強いフレーバーを感じられるので、深煎りにしても個性あふれる一杯です。
コーヒーの味を決める5大要素とは?
ここからはコーヒーの味について深掘りしていきます。
より深く知識を付けたい方はぜひご覧ください。
コーヒーの味は、5つの要素で決まります。
- 苦み
- 酸味
- コク
- アロマ
- フレーバー
※コクやアロマ、フレーバーなどの用語がわからない場合はこちらの記事をご覧ください!
くわしく解説しています。
≫コーヒーの味を決める要素について勉強してみる
今回紹介する苦みの強いコーヒー豆は『苦み』『コク』『アロマ』『フレーバー』が強いことが特徴になります。

コーヒーに含まれる苦み成分を深掘り

コーヒーって『カフェイン』があるから苦いんでしょ?
このように思っている人が多いのではないでしょうか。
私もコーヒーについて勉強するまでは「カフェインがあるから苦い」のだと思っていました。
しかし詳しく調べてみると、コーヒーの苦みの主役はカフェインではありません。
もちろんカフェインも苦み成分の一種なのですが、主役になるのは『クロロゲン酸ラクトン類』と『ビニルカテコール・オリゴマー』になります。
- カフェインの10倍の苦み
- コーヒーらしい味をもたらす
- 生豆では存在せず、焙煎によって発生する
- 中煎りをピークに減少
- カフェインの10倍の苦み
- エスプレッソのような苦み(渋みを伴う苦み)
- 生豆では存在せず、焙煎によって発生する
- クロロゲン酸ラクトン類と入れ替わるように、中煎り過ぎから急激に増加する
- 水に溶けやすい
- 後に引かないすっきりとした苦み
- コーヒーの苦み成分の1~3割程度を担う
- 焙煎してもカフェインの量は変化なし
わかりやすいように図で表すと次のようになります。

浅煎り | ・酸味の方が強め ・カフェインの苦みは感じる ・カフェインは後に引かないスッキリとした苦み |
中煎り | ・コーヒーらしい苦み ・舌触りがトロトロし始める ・甘味が強い |
深煎り | ・コーヒーらしい苦みがより増す ・渋みが出始める ・甘味が消えて苦みだけになる |
苦みが好きな人におすすめのコーヒー豆の選び方|焙煎度・産地・精製方法による違い
焙煎度により苦味の種類が変わることは前章でお話しました。
それ以外にも『産地』や『精製方法』によってコーヒーの味は異なります。
コーヒー豆を選ぶ際に注目すべきポイントを重要度順に紹介します。
最初に見るポイント:焙煎度
味への影響が一番大きいのが焙煎度です。
焙煎度で決めた味が大枠になるので、一番最初に見ておく必要があります。

浅煎りにすれば酸味が強く、深煎りにすれば苦みが強くなります。
理由は、前章で紹介したクロロゲン酸ラクトン類とビニルカテコール・オリゴマーの増減があるからです。
コーヒーらしい苦みが楽しみたかったら『シティロースト』か『フルシティロースト』、強い苦みが楽しみたかったら『フレンチロースト』がおすすめです。
次に見るポイント:産地
産地により生育環境は大きく変わります。
それにより、苦みは苦みでも、チョコレートやナッツのような風味から、酸味と調和したマイルドな風味まで、様々な違いが生まれます。
自分に合った特徴の生産国を選ぶことが重要です。
南米エリア | 穏やかで丸みのある酸味と甘み 酸味重視:コロンビア バランス重視:ブラジル |
中米エリア | 軽やかでさわやかな酸味とフルーティー感柑橘系のさわやかな酸味 |
アジアエリア | スパイスを思わせる独特な風味と酸味 コクやボディを強く感じる |
アフリカエリア | 酸味に特徴があり、ボディは軽やか ケニア:キレのある酸味、柑橘系やベリー系の香り エチオピア:花のようなエレガントな香りとフルーティーさ |




ブラジルや東南アジアのコーヒー豆がバランスの取れた苦みを持っているのでおすすめです。
今回はエリアごとに味のおおまかな味の特徴を解説しました。
産地ごとの細かい味の違いが知りたい方は『【35ヶ国まとめ】コーヒー豆の味を産地別にまとめてみた』をご覧ください。
最後に見るポイント:精製方法
最後は『精製方法』に注目します。
精製とは、コーヒーの木の実の状態から豆の状態にする作業のことを言います。
『焙煎度』や『産地』と比べると味への影響はわかりにくいかもしれませんが、慣れてくるとすこしずつわかってきます。
ナチュラル | 甘みのあるフルーティな風味 |
ウォッシュト | クリアで癖のない酸味 |
パルプトナチュラル | ナチュラルとウォッシュトの中間 |
スマトラ式 | ハーブを思わせる独特な風味 |
『ナチュラル』や『パルプトナチュラル』、『スマトラ式』が酸味が少なくコクを楽しめるのでおすすめです。
どのような手順で精製しているのか、詳しい説明が見たい方はこちらの記事を参考にしてください。
≫コーヒーの精製方法の詳しい解説を見てみる
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
苦みが好きな人には、
- 中深煎り~深煎り
- アジアやブラジル
- ナチュラル、パルプトナチュラル、スマトラ式
これらの条件を満たしたコーヒー豆がおすすめです。
Coffee fam.では苦みが強いコーヒー豆を揃えているので、自分に合ったものを探してみてください!
\他の味わいのコーヒー豆はこちら/