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コーヒーを蒸らすのは何のため?知っておくべき理由とポイントを紹介

※Coffee fam.は「私が初心者時代に悩んだこと」を振り返り、記事にまとめています。中には悩みの解決に役立ったものをPRしていますのでご容赦ください。

コーヒーの蒸らしって何で必要なの?
コーヒーの蒸らす時間はどれくらいがいいの?
コーヒーの蒸らす時間によって味って変わるの?

って思ったことありませんか?

結論からお伝えすると、コーヒーに蒸らしは必要です。

なぜなら、正しく蒸らしの工程をおこなわないと、コーヒー本来の味わいを抽出できず、物足りない味わいになったり、苦味や雑味が強いコーヒーに仕上がってしまうからです

この記事では、コーヒーの蒸らしについて以下の内容で解説しています。

記事の内容
  • コーヒーの蒸らしが必要な理由
  • コーヒーの蒸らしを行うときのコツやポイント
  • コーヒーの蒸らしを行った時の味の違い
  • コーヒーの蒸らしで膨らまない原因とその対処方法

コーヒーは正しく蒸らしの工程をおこなうことで、コーヒー本来の味わいを抽出できるだけでなく、コーヒー豆の鮮度も見分けられます

コーヒーは嗜好品のため、これが正解という表現は難しいですが、正しい目安や手順を知っておくことが重要です。

自分好みの蒸らし方法を見つけるためにも、初心者の方でも分かりやすく解説していますので、ぜひ最後まで読んでこれからのあなたの充実したコーヒーライフの一助にしてください。

目次

コーヒーの「蒸らし」はなぜ必要?まずは意味を理解しよう!

コーヒーの抽出とは、一言でいうと「コーヒー豆の成分をお湯に引き出す」ことです。

そのため「接触時間」「接触面積」「抽出効率(温度など)」が重要になってきます。

蒸らしの場合は、接触時間・接触範囲に関わる工程です。

そもそもの話になりますが、コーヒー豆は焙煎すると豆の中に炭酸ガスが蓄積されます。

その量はかなり多く、1週間~2週間以内の新鮮な豆はお湯をかける大きく膨らみ、コーヒー粉と粉の間が大きく広がります。

そんな状況でお湯を注ぎ続けるとどうなるでしょう?

ご想像の通りお湯がどんどん下に流れてしまい、接触時間が短く、範囲が小さくなってしまいます

つまり、コーヒーの蒸らしとは、コーヒー豆に含まれる炭酸ガスを抜いてコーヒーの成分を十分に引き出すために重要な工程ということです。

かず

本抽出前の「準備運動」のようなもので、これをしないと成分が引き出せない!
と覚えましょう。美味しいコーヒーを淹れるためには必ず必要な作業です!

コーヒーの蒸らし方のポイント

コーヒーの蒸らしで重要なポイントは「湯量」と「注ぎ方」と「蒸らす時間」です。

蒸らしのポイントを理解しておくだけで、美味しいコーヒーを淹れやすくなりますのでしっかり抑えるようにしましょう。

ここからは蒸らしのポイント、以下の3つについて詳しく解説していきます。

  1. 蒸らし湯量はコーヒー豆の倍の量が目安
  2. 蒸らしのお湯はゆっくり注ぐ
  3. 蒸らし時間をきちんと計る

ひとつずつ詳しく解説していきます。

ポイント①:蒸らしの湯量はコーヒー豆の倍の量が目安

蒸らしに使用する湯量は、コーヒー豆の倍の量が目安です。

例えば、
コーヒー豆10g→湯量は20cc
コーヒー豆20g→湯量は40cc
というようなイメージです。

湯量が少ないとコーヒー豆全体にお湯が行き渡らずに蒸らしが不十分の状態になり、湯量が多すぎると豆とお湯がなじむ前に下に落ちてしまうお湯が多くなります。

どちらの場合もコーヒーの美味しい成分が十分に引き出せない状態になり、コーヒーの味わいに影響がでます。

湯量は、豆の種類や挽き目、焙煎度合いなどによって異なる場合がありますので、抽出されたコーヒーの味わいに応じて調整してください。

ポイント②:蒸らしのお湯はゆっくり注ぐ

お湯はフィルターの中心から外側に向かってゆっくり「の」の字を描くように注ぐようにしましょう。

注ぐお湯の勢いが強いと・・・
水圧で一気に底の方まで穴が開いてしまい、抽出が十分にされずに下に落ちてしまいます。

「の」の字に注がないと・・・
全体に均等にお湯がかからず、未抽出の箇所ができてしまいます。

ゆっくり「の」の字で注ぐ。

お湯の注ぎ方が重要になっていきますので、注ぐ湯量が調節がしやすいドリップ用のケトルを使用するのがおすすめです。

ポイント③:蒸らし時間をきちんと計る

一般的に蒸らしの時間は30秒〜40秒が目安になります。

なぜなら、コーヒーの甘み、酸味、濃度のバランスが一番良い時間になるからです。

蒸らし時間「0秒」
蒸らし時間「60秒」
  • 甘み 強い
  • 酸味 弱い
  • 濃度 薄い
  • 甘み 弱い
  • 酸味 強い
  • 濃度 濃い

甘みと酸味に関しては、私自身腹落ちしていない部分がありますので、こういう実験結果がある程度に思っています。

濃度に関しては明確で、炭酸ガスが収まる前に次のお湯を注ぐと、接触時間が短く・接触面積が小さくなってしまうので、成分が抽出される前に下に落ちてしまうからです。

つまり、甘み・酸味・濃度のバランスが一番いい時間は「30秒~40秒」くらいということになります。

酸味と濃度を強めたい場合→40秒程度
甘みを強めたい場合→30秒程度

と覚えておくといいでしょう。

コーヒーの蒸らしで膨らまない原因

コーヒーの蒸らし作業を行っていると、「あれ?いつもより膨らまない」ということがあります。

それには以下のような原因が考えられます。

  1. コーヒー豆が新鮮じゃない
  2. お湯の温度が低い
  3. コーヒー豆が浅煎りすぎる

ひとつずつ詳しく解説していきます。

原因①:コーヒー豆が新鮮じゃない

コーヒー豆は焙煎すると、豆の中に炭酸ガスを蓄積します。

蒸らしの工程でコーヒー豆が膨らむのは、豆とお湯と混ざりあうことで炭酸ガスが放出するためです。

炭酸ガスは、時間の経過とともに徐々に外に抜けていくため、焙煎から時間が経過したコーヒー豆は膨らみづらくなります

原因②:コーヒー豆が浅煎り

コーヒー豆が新鮮でも、焙煎度合いによってうまく膨らまないことがあります。

コーヒー豆は焙煎時間が長くなると、豆の中に含まれる炭酸ガスも多くなります

浅煎りのコーヒー豆は焙煎時間が短いため、豆のなかの炭酸ガスも少なく、膨らみづらいです。

新鮮なコーヒー豆であまり膨らまない場合は、コーヒー豆が浅煎りである事が原因かもしれません。

原因③:お湯の温度が低い

コーヒーを抽出するお湯の温度は一般的に80℃〜95℃が使われます。

お湯の温度が高いと抽出効率が高くなり、
お湯の温度が低いと抽出効率が低くなります。

そのため、あまりにも低い温度だと反応が進まず膨らみが弱い、もしくは膨らみません

新鮮なコーヒー豆で、浅煎りでもないのにうまく膨らまない時は、お湯の温度が低いことが考えられます。

コーヒーの蒸らしでうまく膨らまない時の具体的な対処方法

前章では、コーヒーの蒸らしでうまく膨らまない原因を解説しました。

この章では、コーヒーの蒸らしでうまく膨らまない時の対処方法や気を付けるべきポイントを紹介します。

コーヒー豆がうまく膨まらない時は、以下の対処方法があります。

蒸らしで膨らまない時の対処法
  1. 鮮度が良いコーヒー豆を使う
  2. 中煎りや深煎りのコーヒー豆を選ぶ
  3. お湯の温度は85℃~90℃程度に調整する

ひとつずつ詳しく解説していきます。

対象法①:鮮度が良いコーヒー豆を使う

スーパーで売られているコーヒー豆は、店頭に並ぶまで長い時間がかかっていることがあります。

そのため、コーヒー豆を購入する際はスーパーなどではなく、鮮度管理がしっかりされているコーヒーの専門店から直接購するのがおすすめです。

近くに専門店がない場合でも、多くの専門店がインターネットでコーヒー豆を販売しています。

コーヒー豆を購入する際は、ぜひ鮮度管理をしっかり行っている専門店から購入してみてください。

対処法②:中煎りや深煎りのコーヒー豆を選ぶ

コーヒーの膨らみが見たい場合は、中煎りか深煎りがおすすめです。

かず

浅煎りだと膨らみは見れません。
ただ、味はフルーティでおすすめです!

蒸らしの工程を行う際に、コーヒー豆の膨らみがわかりやすいのが中煎りと深煎りという意味になります。

コーヒー豆を購入する際は、ぜひ焙煎度合いにもこだわってみてください。

対象法③:お湯の温度は85℃~90℃程度に調整する

抽出に使用するお湯の温度は85℃90℃がおすすめです。

一般的に美味しいコーヒーの抽出温度は80℃〜95℃と言われています。

その中でも85℃〜90℃はその中間の温度で、バランスが良い味に仕上がります。

浅煎りや深煎りのコーヒー豆にも対応しやすい温度ですので、まずは85℃〜90℃からはじめてみてください。

コーヒーの蒸らし以外で美味しくコーヒーを淹れるポイント

ここまで、コーヒーの蒸らしについて解説してきました。

ここまで読んでくれた方は蒸らしの必要性について理解していただけたと思います。

この章では、蒸らし以外に美味しくコーヒーを淹れるポイント紹介します。

おいしく淹れるポイント
  1. ドリップ用のケトルを使う
  2. コーヒーの粉をセットする前に器具を湯煎する
  3. 軟水を使用する

ひとつずつ詳しく解説していきます。

ポイント①:ドリップ用ケトルを使う

コーヒーを淹れる時は、注ぎ口が細くなっているドリップ用のケトルを使用しましょう。

一般的なやかんやケトルだと、注ぎ口が太いため注ぐ湯量の調節が難しいです。

蒸らしをする際に、勢いよくお湯を注ぐと味わいに影響がでるので、ヤカンなどはおすすめしません

ドリップ用のケトルは注ぎ口が細くなっていますので、少量のお湯をゆっくり注ぐという繊細な動作も簡単に行えます。

自宅にひとつあれば、コーヒーを淹れる際に役立ちますので、まだ持っていない方は購入を検討してみてください。

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ポイント②:コーヒーの粉をセットする前に器具を湯通しする

ドリッパーにフィルターをセットしたら、コーヒーの粉をセットする前に器具を湯通ししましょう。

湯通しすることで、フィルターがもつ紙の匂いがとれ、よりコーヒーの香りを感じやすくなります

また、サーバーやコーヒーカップも一緒に温めておくと、淹れたコーヒーが冷めにくくなり、より長くコーヒーの味わいを楽しめます。

少し手間かもしれませんが、バリスタの世界チャンピオンも実践している方法ですので、コーヒーを淹れる際はぜひ試してみてください。

ポイント③:軟水を使用する

コーヒーを淹れる際は軟水がおすすめです。

軟水にはミネラル分が少ないため、コーヒーの味や香りを邪魔しません

一方で、硬水はコーヒーがもつ香味成分と結合し、反応しやすくなることで、苦味が強い味わいに仕上がります。

日本の水道水は軟水ですので、水道水でコーヒーを淹れても味わいを損なうことはありません。
が、より美味しいコーヒーを淹れたい場合は水にもこだわってみてください。

≫水にこだわりたい方におすすめの記事

まとめ | 蒸らしのポイントを知り美味しいコーヒーを淹れよう

今回この記事では、コーヒーの蒸らしの必要性と、ポイントについて解説してきました。

記事の重要なポイントは以下の通りです。

  • 蒸らしとは、コーヒー本来の味わいを抽出するための準備運動である
  • 抽出に使用するお湯の量は、コーヒー豆の倍の量を準備する
  • お湯はフィルターの中心から外側に向かってゆっくり「の」の字を描くように注ぐ
  • 蒸らしの時間の目安は30秒〜40秒

コーヒーの蒸らし作業は、「湯量」と「注ぎ方」と「蒸らす時間」のポイントを実践すればそれほど難しくはありません。

ぜひ今回の内容を参考に、ご自身のコーヒーライフを楽しいものにしてください!

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もし、コーヒー初心者の友達に教えるなら。

というテーマで私が学んできたコーヒーの知識をまとめました!

1ヶ月目で学ぶこと、2,3ヶ月目に学ぶこと、1年目で学ぶことといったように、体系的にまとめてあります。

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