みなさんはアイリッシュコーヒーをご存じですか?
名前の通りコーヒーのカクテルですが、なんとウイスキーをベースとしたカクテルの名前なのです。
コーヒー+お酒の意外な組み合わせで、普段からお酒を飲まない方にはあまりなじみがないかもしれませんが、世界中で愛されている定番のカクテルになります。
今回はそんなアイリッシュコーヒーについて、以下の内容で解説します。
- アイリッシュコーヒーとは
- アイリッシュコーヒーの味わい
- アイリッシュコーヒーにおすすめの焙煎度
- アイリッシュコーヒーにおすすめのウイスキー
- アイリッシュコーヒーのおすすめレシピ
- アイリッシュコーヒーのアレンジレシピ3選
上記のトピックで紹介します。
ウイスキー香る、飲みやすいカクテルですのでぜひお試しください!
アイリッシュコーヒーとは?
アイリッシュコーヒーとは、アイリッシュウイスキーをベースにコーヒーや砂糖、生クリームをベースにして作られるホットカクテルです。
ウイスキーベースのお酒ではありますが、コーヒーの苦味と、生クリームや砂糖の甘さがウイスキーと絶妙にマッチしてとても飲みやすいカクテルです!
アイリッシュウイスキーは、スコッチやバーボンなど他のウイスキーと比べて独特なクセが少なく芳醇な香りを感じやすい事が特徴です。
そのため、ウイスキーが苦手な方でも飲みやすいのでご安心ください!
アイリッシュコーヒーの発祥地と歴史
アイリッシュコーヒーが生まれたのは1940年ごろのアイルランドです。
当時アイルランドの国際線の中継地だった空港(現在はシャノン空港と呼ばれている)のバーで働いていたジョー・ジェリダンが、極寒のアイルランドでの飛行機を待っている搭乗客に暖かい飲み物をふるまおうという事で提供されたことが始まりになります。
その後、アメリカなど世界中でアイリッシュコーヒーが紹介されるようになり、現在では世界的に有名なカクテルとなったのです。
現在その空港があるフォインズという街には飛行艇博物館という場所があり、その博物館ではアイリッシュコーヒーの作り方講座が開かれるなど、ジョー・ジェリダンの足跡を追うように脈々と文化が育まれています。
アイリッシュコーヒーの味わい
アイリッシュコーヒーはコーヒーの苦みと砂糖や生クリームの甘みの調和と、それをウイスキーの香りで包みこんだ複雑で繊細な味わいが特徴です。
さらに生クリームとコーヒーが層になってグラスに入ってる様は独特な存在感を持っていて、見た目でも楽しませてくれます。
出された瞬間に「これ絶対においしいやつ」と直感させてくれること間違いなしです!
飲むときには生クリームの層とコーヒーの層をまぜずにそのまま飲むのがポイントです。
冷たくて甘い生クリームと温かくて苦いコーヒーの組み合わせで、味だけでなく温度でもバランスを取ってくれます。
アイリッシュコーヒーには味わいのほかにも、見た目や口当たりなどたくさんの魅力があふれています。
ぜひ一度飲んで体験してみてほしいです!!!
アイリッシュコーヒーにおすすめの焙煎度
アイリッシュコーヒーに使うコーヒー豆は、中深煎り~深煎りで苦味をしっかり感じられるものがおススメです。
苦味をしっかり感じられるものを使うことで、砂糖や生クリームの甘みとのバランスがとれてアイリッシュコーヒーの良さが分かりやすくなります。
アイリッシュコーヒーにおすすめのウイスキー
アイリッシュウイスキーの伝統的な特徴として蒸留を3回繰り返して製造されていることがあげられます。
蒸留を3回行うことで穏やかでクセの少ないウイスキーになるのです。
アイリッシュコーヒーと合わせるものはこのような伝統的な製法で製造されているものがおすすめです。
ウイスキー①:ジェムソンスタンダード
ジェムソンというと聞いたことがあるという方も多いかもしれません。
アイリッシュウイスキーの中で最も売れている銘柄で、世界中の他のウイスキーと比べても4番目に売れている超メジャーなウイスキーです。
3回の蒸留を繰り返す伝統的な製法によって生み出されるスムースな口当たりと、ほのかなシェリーとウッディな甘い香りが特徴です。
アイリッシュコーヒーにしたときにもコーヒーや砂糖の風味を引き立ててくれること間違いなしです。
ウイスキー②:タラモアデュー
こちらのウイスキーも伝統的な3回の蒸留を繰り返す製法が取り入れられた伝統的なウイスキーで、アイリッシュウイスキーの中では2番目の出荷量を誇る人気の銘柄です。
アイリッシュウイスキーの特徴であるクセの少ない口当たりを持ちながら、味わいとしては麦芽由来のスパイシーな味わいが特徴です。
アイリッシュコーヒーにしたときにはピリッと引き締まったイメージの仕上がりになるでしょう。
ウイスキー③:パワーズ ゴールドラベル
18世紀後半ころから製造されている伝統的なアイリッシュウイスキーです。
当時アイリッシュウイスキーでは一番の生産量を誇っていたこちらも間違いなく人気の銘柄の一つです。
アイリッシュウイスキーの特徴であるクセのないスムースな口当たりは残しながら、りんごと洋ナシのフルーティーな香りや白コショウのスパイシーな香りなど様々なフレーバーを感じることができます。
じつはフォインズの飛行艇博物館で開かれているアイリッシュコーヒーの作り方講座ではこのウイスキーを使ったレシピが紹介されます。
アイリッシュコーヒーの歴史を感じながらたしなむ一杯として、このウイスキーを使ってみてもいいかもしれません。
アイリッシュコーヒーのおすすめレシピを紹介
アイリッシュコーヒーのおすすめレシピを紹介します。
- アイリッシュウイスキー 30㏄
- ホットコーヒー 180cc
- 生クリーム 30㏄
- グラニュー糖 大さじ1杯と1/2杯
- グラス(耐熱)
- ボウル
- 泡だて器
ボウルに生クリームを入れて、泡だて器でホイップクリームにします。
このとき少しゆるめの7分立てにすることがポイントです。
グラスに半分程度お湯を注ぎ、グラスを回すなどして全体を温めます。
温め終わったらお湯を捨てて、よく水気を切りましょう。
グラスにグラニュー糖を入れ、上からホットコーヒーとアイリッシュウイスキーを注いで軽く混ぜます。
アイリッシュコーヒーのアレンジ方法3選
通常のアイリッシュコーヒーに飽きてきたら、少しアレンジしてみるのがおすすめです。
私のお気に入りのアレンジは以下の3つになります。
- 生クリームの上にトッピング
- フランベ
- アイスアイリッシュコーヒー
アレンジ①:生クリームの上にトッピング
もっとも簡単にできるアレンジはトッピングです。
シナモンパウダーやココアパウダーが定番になります。
他にもナッツ類やドライフルーツもおすすめです。
見た目としても華やかでよりアイリッシュコーヒーを楽しめること間違いなしになります!
アレンジ②:フランベ
フランベというと、シェフの方がアルコールをかけて大きな炎をあげる”アレ”です。
アイリッシュコーヒーの場合は、ウイスキーに含まれるアルコールを火で飛ばすことで、アルコールに弱い方でもウイスキーの香りを楽しむことができます。
やり方としては淹れ方の③の工程の後に、マッチなどを使って火を近づけるだけです。
場合によっては大きな炎が起こる可能性があるので十分に安全に注意して行ってください。
アレンジ③:アイスアイリッシュコーヒー
本来はホットカクテルのアイリッシュコーヒーですが、夏場はアイスバージョンもありです。
使うコーヒーをアイスコーヒーにして、砂糖をシロップにするだけなのでほとんど作り方は変わりません。
アイスバージョンでは生クリームをアイスクリームにしても、印象が変化して別のおいしさが生まれます。
「アイリッシュコーヒーは飲みたいけど、ホットはちょっと・・・」という時にはぜひ試してみてください。
まとめ
今回はアイリッシュコーヒーについてご紹介してきました。
アイリッシュコーヒーはもちろんバーや喫茶店でも楽しむことができますし、シンプルであるがゆえに家でも作ることができるカクテルです。
普段のコーヒーにアクセントをつけるという意味でも、この記事をきっかけにアイリッシュコーヒーを試してみるのも面白いと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。