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【タイプ別】コーヒードリッパー別の味わいの違いと知っておくべき基礎知識を詳しく解説

※Coffee fam.は「私が初心者時代に悩んだこと」を振り返り、記事にまとめています。中には悩みの解決に役立ったものをPRしていますのでご容赦ください。

ドリッパーの種類が多くてどれを選べばいいかわからない・・・

あっさりしたコーヒーが好きだけど、自宅で淹れるコーヒーはいつも濃い。

といった悩みを持ったことはありませんか?

実はそれ、、、コーヒードリッパーの基礎知識を学ぶだけで解説できます!

今回の記事では
  • ドリッパー選びで失敗しないための注目ポイント5選
  • 定番でおすすめのドリッパー7選
  • ペーパーを使わないドリッパーについて
  • 100円のコーヒードリッパーの性能

上記の内容で解説します。

記事の前半で、ドリッパーの基礎知識について解説し、記事の後半でドリッパーの選び方について解説します。

結局どんなドリッパーを選べばいいのかまで解説しているので、ぜひ最後までご覧ください!

目次

 コーヒードリッパー選びで失敗しないための注目ポイント5選

コーヒードリッパーにはたくさんの種類があり、それぞれ異なる特徴があります。

メーカーによって、まったく異なるのでこの章では、ドリッパーの形状や代表的な種類について、そしてそれがどのようにコーヒーの味わいに影響があるのかなど紹介していきます。

どのタイプがあなたのお好みにぴったりなのか比較してみてください。

ドリッパーの違いは以下の5つに注目するとわかりやすいです。

ドリッパーの注目ポイント5選
  • 本体の形状は「円錐型」か「台形型」の2種類
  • リブ(溝)の形状は「ストレート」か「スパイラル」の2種類
  • 穴の数と大きさの違い
  • 材質の違い
  • 本体の大きさ

ひとつずつ解説していきます。

ポイント①:本体の形状は「円錐型」か「台形型」の2種類

ドリッパー本体は大きくわけて「円錐型」か「台形型」に分けられます。

それぞれ特徴や仕上がるコーヒーの味わいが異なりますので、ドリッパーを選ぶ際は注意してみてください。

「円錐型」のコーヒードリッパー

円錐型は、台形型に比べコーヒードリッパーの底に空いている穴が大きいため、注いだお湯は中心の穴に向かってどんどん流れ落ちていきます。

そのため、お湯の抜けがよくなり、比較的すっきりした味わいに仕上がるのが特徴です。

かず

円錐形は、注いだお湯が底にたまらないため、注ぐスピードによって抽出時間が大きく変わるということですね!

抽出者のスキルによって味わいを大きく変えられるので、どちらかというと「中級者以上向け」になります!

「台形型」のコーヒードリッパー

「台形型」のコーヒードリッパーは、穴の数や大きさは色々ありますが、「円錐型」に比べるとコーヒードリッパーの穴は小さく、コーヒー液がドリッパーの底に少したまってから落ちる構造をしています。

円錐型に比べコーヒー豆とお湯の接触時間が長いため、コーヒーの成分がしっかり抽出されコクのあるコーヒーに仕上がるのが特徴です。

かず

台形型は、円錐形のように注いだお湯がたまらずに落ちることはないため、ドリッパーがある程度味わいを調整してくれるということです!

そのため、抽出者のスキルはそれほど必要なく、「初心者の方向け」のドリッパーになります。

ポイント②:リブ(溝)の形状は「ストレート」か「スパイラル」の2種類

リブとは、ドリッパーの内側についた溝のことです。

リブの役割
  • 粉が膨らんだり、動いたりする自由なスペースを確保する

リブはドリッパーの上から下までついているものや、下部にのみついているものがあり、リブの形状も各メーカーが独自の理論に基づいて設計されています。

形状は以下の2種類です。

  • ストレート
  • スパイラル

それぞれの特徴については、以下で詳しく解説します。

ストレート

ストレートとは、ドリッパー上部から下部に向かう縦線状のリブのことです。

円錐型、台形型ともに採用されており、上部から下部まで全てにはいっているタイプもあれば、下部のみ入っているものタイプもあります。

下部のみ入っているタイプは、比較的濃い味わいのコーヒーに仕上がります。

スパイラル

スパイラルとは、螺旋状に刻まれたリブのことで、主に円錐型に採用されています。

ストレートタイプに比べ、全面的にリブが伸びていることで、ドリッパーとペーパーの密着を防ぎ、コーヒー豆を効果的に膨らませる効果があります。

ドリッパーの中でもお湯の通りは早く、注ぐお湯のスピードで濃厚な味わいにしたり、すっきりした味わいに仕上げることが可能です。

ポイント③:穴の数と大きさの違い

コーヒードリッパーの底の部分には、コーヒー液が落ちるための穴が空いています。

主に穴の数は「1つ穴」と「3つ穴」に分けられ、穴の数と大きさによって抽出時間が異なるため、仕上がりのコーヒーの味わいにも影響がでます。

●1つ穴の場合

「1つ穴」の場合、穴が大きいタイプは比較的スッキリした味わいに仕上がり、穴が小さいタイプは濃厚な味わいのコーヒーに仕上がります。

●3つ穴の場合

「3つ穴」の場合は、「1つ穴」に比べると抽出スピードが速くなるため、比較的バランスがとれたコーヒーに仕上がります。

ポイント④:材質の違い

コーヒードリッパー本体は、さまざまな材質で作られています。

材質によってコーヒーの味わいはもちろん、値段や手入れの方法も変わってきます。

主な材質の違いは以下の通りです。

●プラスチック(樹脂)

軽くて扱いやすく、値段もリーズナブルなものが多く、初心者向きと言えます。

しかし経年劣化しやすく耐久性は劣ります

ドリップコーヒーを初めて淹れる方、いろいろな形状を試したい時は、プラスチック製(樹脂製)からはじめてみるといいでしょう。

●ガラス

適度な重みがあり安定感があります。

いったん温めれば保温性は高いものの、最初に使う時はお湯をかけるなど温めてから使うのがおすすめです。

材質的に、洗いやすくお手入れもしやすいですが、欠けたり、割れやすいため取り扱いには注意が必要です。

●陶器

陶器はセラミックと表記されていることもありますが、耐久性が高く、安定感があります。

ガラス同様、いったん温めれば保温性は高いものの、最初に使う時はお湯をかけるなど温めてから使うのがおすすめです。

ガラス同様、割れやすい素材のため、取り扱いには注意が必要です。

●金属

金属製には、銅製やステンレス製があります。

金属製のコーヒードリッパーは、熱伝導率が高く、抽出時の温度をキープしやすいのが特徴です。

耐久性が高く、壊れにくいですが、価格は少し高めです。

ポイント⑤:本体の大きさ

ドリッパーには、様々なサイズががあります。

大きいドリッパーは、ご家族など3、4人分のコーヒーを淹れるのに適しており、小さいドリッパーは自分もしくはパートナーなどの1人もしくは2人分のコーヒーを淹れるのに適しています。

かず

「大は小を兼ねる」と思われるかもしれませんが、作る量とドリッパーのサイズが合っていないと抽出方法が難しくなり、美味しく淹れられません。

ドリッパーを選ぶ際は主に「何人用のコーヒーを作るか?」ということを考え選ぶようにしてください。

 定番のコーヒードリッパー7選

ここまでドリッパーの違いについて解説してきました。

「具体的にどんなドリッパーがあるの?」と思われている方もいると思います。

そこでここからは、各メーカーの代表的な7つのコーヒードリッパーとその特徴を紹介します。

ドリッパー①:ハリオ V60

商品詳細ページ
ポイント説明
形状円錐型
リブスパイラル
穴の数と大きさ大きな1つ穴
材質プラスチック、ガラス、陶器、金属、シリコーン
サイズ1-2人用、3-4人用、5-6人用

強み
・注ぎ方次第で味わいを変えられる自由度
・サイズや材質展開が豊富
・プラスチックのハリオV60は価格が安い

弱点
・自由度が高い分、初心者だと安定した味わいを出しにくい

≫商品詳細ページ

ドリッパー②:フラワードリッパー

商品詳細ページ
ポイント説明
形状円錐型
リブ花弁のようなくぼみ
穴の数と大きさ大きな1つ穴
材質プラスチック、陶器
サイズ1人用、2-4人用

強み
・リブのくぼみが他よりも深く、抽出スピードが最速
・抽出時間が早いので味わいがすっきり
・陶器は6色のカラー展開
・プラスチックは価格が安い

弱点
・ハリオと同じで初心者だと安定した味わいを出しにくい

≫商品詳細ページ

ドリッパー③:コーノ(KONO)式

KONO式は3種類あります。

MD型MDN型MDK型
用途/対象プロ・こだわり派プロ・こだわり派一般・初心者向け
特徴ネルドリップの味わいを再現。微妙な注湯のコントロールが出来れば、好みの味わいに調整することが可能。MD型よりさらに抽出効率を上げ、ある程度の技量で雑味がなくクリアでありながらしっかりとした味わいのコーヒーを抽出。雑味を抑えつつ、しっかりとした味わいのコーヒーを抽出。手軽に本格ドリップコーヒーが楽しめる。
サイズ(型番)2人用(MD-21)
4人用(MD-41)
2人用(MDN-21)
※4人用はありません
2人用(MDK-21)
4人用(MDK-41)
ロゴKONO
CLASSIC
KONO
MEIMON
KONOS
since1925
素材MD-21:アクリル樹脂
MD-41:PCT樹脂
アクリル樹脂PCT樹脂
カラーモデル4人用(MD-41)のみあり2人用(MDN-21)のみありなし
発売年1973年2010年2015/16年
リブの長さ長い(中間)短い
抽出口の大きさ大きい(中間)小さい
抽出スピード速い(中間)遅い

微妙な構造の違いにより、出せる味わいが変わってきます。

強み
・型を使い分ければ様々な味わいを再現できる
・MD型はネルドリップのようなコクのある味わいを出せる

弱点
・MD型は抽出の難易度が高い
・型の見分け方が難しい

型の見分け方:ロゴ

MD型MDN型MDK型
ロゴKONO
CLASSIC
KONO
MEIMON
KONOS
since1925

MD型

MDN型

MDK型

ドリッパー④:メリタ式

商品詳細ページ
ポイント説明
形状台形型
リブストレート
穴の数と大きさ小さな1つ穴
材質プラスチック、陶器
サイズ1~2杯用、2~4杯用、4~8杯用

強み
・お湯を注いで待つだけ
・誰でも簡単に安定した味わいを出せる
・初心者におすすめ
・価格もお手頃

弱点
・自由度は低め

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ドリッパー⑤:カリタ式

商品詳細ページ
ポイント説明
形状台形型
リブストレート
穴の数と大きさ小さな3つ穴
材質プラスチック、陶器
サイズ1~2杯用、2~4杯用、4~7杯用

強み
・コクのあるまったりとした味わい
・比較的ドリッパーが味わいを調整してくれる
・初心者でもおいしいコーヒーが淹れられる

弱点
・質のいい酸味は出しにくい
・自由度は若干低め

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※上記の形とは別にウェーブドリッパーと呼ばれるものもあります。
 こちらの方がより抽出者のスキルによって味わいを変えられるので、中級者以上におすすめです。

ドリッパー⑥:オリガミ

商品詳細ページ
ポイント説明
形状円錐型
リブ特殊な形状
穴の数と大きさ大きな1つ穴
材質陶器、プラスチック(樹脂)
サイズ1~2杯用、2~4杯用

強み
・すっきりとした味わいに
・デザインが魅力的すぎる
・カラーバリエーションが多くてうれしい

弱点
・抽出難易度は高め

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ドリッパー⑦:ハリオスイッチ

商品詳細ページ
ポイント説明
形状円錐型
リブスパイラル
穴の数と大きさ大きな1つ穴、ストッパーあり
材質ガラス
サイズ1~2杯用、2~3杯用

強み
・お湯につける(浸漬式)という変わった抽出方法
・お湯につけるだけなので簡単
・初心者でも安定した味わいを出せる
・お湯を溜めている時間を自由にアレンジできて面白い

弱点
・特になし

HARIO
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≫商品詳細ページ  

【番外編】ペーパーを使わないコーヒードリッパー

番外編として、ペーパーを使わないドリッパーも紹介します。

ペーパーのあり・なしで味わいは全くかわってくるので、1つは持っておくのがおすすめです。

味わいの違いは以下の通りです。

ペーパーあり
ペーパーなし
  • すっきり
  • オイル感がない
  • 飲みやすい
  • まったり
  • コクがある
  • オイル感が楽しめる
  • パンチがある

コーヒーにはオイルが含まれていますが、ペーパードリッパーだと除去してしまいます。

オイルは豆の個性をダイレクトに味わうことができるため、品質の高いコーヒー豆を淹れるときにおすすめです。

ただ弱点として、風味がダイレクトに伝わる味わいのため、あっさりした飲みやすいコーヒーが好みな方はあまりおすすめできません

材質は、ステンレス製、布製(ネル)、セラミック製などさまざまな種類があり、アウトドアをはじめ、家で頻繁にコーヒーを淹れて飲む方にも便利なアイテムです。

私が使っているのは、コレスの金属フィルターと富士山型のセラミックドリッパーです。

商品詳細ページ
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 実際はどうなの?100円均一のコーヒードリッパー

現在100均では、さまざまなコーヒードリッパーが販売されていますが、今回こちらでは、ダイソーの台形型のドリッパーを紹介します。

ドリッパーの底に開いている穴は4つあいており、カリタやメリタに比べ抽出スピードは速く、あっさりした味わいのコーヒーに仕上がります。

普段あまりドリップコーヒーを淹れて飲まない方にとっては、十分おすすめできるドリッパーです。

毎日コーヒーを淹れて飲む方にとっては、メインドリッパーは、自分好みのメーカーのドリッパー、サブとして100円均一のドリッパーを使い分けてもいいかもしれません。

 結局どれがいい?自分に合ったコーヒードリッパーを選び方

ここまでコーヒードリッパーの特徴や種類について詳しく解説してきました。

しかし、どれを買ったらいいかまだ分からない方もいるかと思います。

この章では、自分に合ったコーヒードリッパーの選び方を紹介します。

初心者でも安定したドリップがしやすい「台形型」


ドリップコーヒーを作る際に、初心者の方が難しく感じるポイントとして、「お湯の注ぎ方」があります。

一般的にお湯を早く注ぐと「スッキリした味わい」に仕上がり、ゆっくり注ぐと「濃い味わい」に仕上がると言われています。

台形型のコーヒードリッパーは、注がれたお湯はドリッパーの底にたまり、一定時間を経過して抽出される構造となっているため、注ぐお湯のスピードの影響を受けづらいです。

そのため初心者の方は、まずは手軽にドリップコーヒーを楽しめる「台形型」からはじめることをおすすめします。

自分なりに淹れ方を工夫して味の違いを楽しみたい方は「円錐型」

お湯の注ぎ方など淹れ方を工夫しながらコーヒーを楽しみたい方は「円錐型」がおすすめです。

円錐型は、お湯を注ぐスピードで味わいを作っていくドリッパーです。

そのため、「円錐型」にしか出せない味があると言われます。

円錐型は、どちらかというと中級者以上向けのドリッパーですが、自分好みのコーヒーを作りたい方にとってはおすすめのドリッパーです。

オイルを味わいたい・ゴミを減らしたいならペーパーレスドリッパー

オイルを味わいたい・ゴミを減らしたい方にとっては、ペーパーレスドリッパーがおすすめです。

ペーパーレスドリッパーの特徴は、ゴミを減らせるだけでなく、フィルターがコーヒーの油脂分を吸着することがないため、コーヒーのもつ個性を感じられる味わいに仕上がります。

コーヒーの味をダイレクトに感じたい方にとってはおすすめのドリッパーと言えるでしょう。

注意点としては、ペーパーフィルターに比べ、フィルターの目が粗いため抽出したコーヒーに微粉が混じってコーヒーが濁ったり、舌触りが悪くなることです。

アウトドアや、さっとドリップコーヒーを飲みたい時に重宝するアイテムですので、自分好みのドリッパー以外に、サブとしてひとつ持っておいてもいいかもしれません。

まとめ | 自分にあったコーヒードリッパーを見つけおうち時間を楽しもう !

ここまで、コーヒードリッパーの種類や特徴、選び方について詳しく解説してきました。

好みの味が人それぞれ違うように、コーヒードリッパーも、生活スタイルや好みの味わいによって選び方がことなります。

コーヒードリッパーを選ぶ際のポイントは、それぞれのドリッパーの特徴を知っておくことです。

特徴を知っておくことで、自分好みの味わいを表現しやすくなります。

ぜひこの機会にコーヒードリッパーについて学び、自分にあったドリッパーを見つけ、おうち時間をより豊かなものにしてください。

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もし、コーヒー初心者の友達に教えるなら。

というテーマで私が学んできたコーヒーの知識をまとめました!

1ヶ月目で学ぶこと、2,3ヶ月目に学ぶこと、1年目で学ぶことといったように、体系的にまとめてあります。

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