コーヒーを飲みすぎると、吐き気がしたり、頭痛がしたりと、気持ちが悪くなることがあると思います。
それはコーヒーに含まれる「カフェイン」の影響によるものです。
今回の記事では、コーヒーを飲みすぎた時に気持ち悪くなる原因とその対象法をご紹介します!
コーヒー好きの方は、1日に何杯も飲みすぎてしまうことがあると思いますので、今回の記事は参考になると思います。
ぜひご覧ください!
コーヒーを飲みすぎることで起きる症状3選
ご存じの通り、コーヒーにはカフェインという成分が含まれています。
カフェインによって眠気や疲労が軽減されたり、長期的には糖尿病になるリスクが押さえられるなど様々な恩恵を得ることが可能です。
一方で、カフェインを摂取しすぎることによるデメリットが大きく分けて3つ存在しますのでご紹介します。
症状①:睡眠に影響が出る
「眠気覚まし」として使用されることも多いコーヒーですが、過剰に摂取してしまうと睡眠に影響を与えてしまいます。
それは、カフェインによる覚醒作用が働くからです。
カフェインは、半減期(効果が半分になる時間)が2~8時間のため、睡眠前に摂取すると睡眠を妨げてしまいます。
※参考:国立精神・神経医療研究センター「カフェインと睡眠」
夕方以降はカフェインレスのコーヒーを飲むようにするなど工夫をすることで睡眠に悪影響が出ない範囲でコーヒーを楽しみましょう。
症状②:胃を傷つける
カフェインには胃酸の分泌を促進する効果があります。
食後に飲む分には何も問題ありませんが、食前など空腹状態では胃が荒れてしまう危険性が高いです。
そのため、コーヒーを飲むタイミングには注意が必要になります。
症状③:自立神経に影響がでる
カフェインによって交感神経系が過剰に刺激されて、体の不調につながることがあります。
具体的には頭痛、目まい、心拍数の増加、興奮などです。
神経への影響は個人差が出やすい部分でもあるので、連続してコーヒーを飲むときには体調に異常はないか気を配るようにしましょう。
コーヒーを飲みすぎて頭痛や吐き気などを起こす原因
コーヒーの過剰摂取によって、頭痛や吐き気が起きる場合があります。
これらの症状はカフェインが悪い方向に働いてしまったから起きているのです。
具体的にどのような影響を与えて、症状が発生しているのでしょうか?
ひとつずつ解説します。
頭痛の原因
カフェインを摂取することで起こる頭痛は、血管が原因です。
カフェインには体内で血管を細く収縮させる働きがあり、この働きはカフェインの減少とともに弱まります。
それに伴い、収縮していた血管は元の大きさに戻っていき、締め付けから解放された血液は流れが一時的に増加し、頭痛の原因になるのです。
※参考:病気スコープ「カフェインで頭痛が起こる理由と緩和させる方法」
このような血流の増加によって引き起こされる頭痛は、意外と身近なところにあります。
それは「アイスクリーム頭痛」のことです!
アイスクリームなど冷たいものを食べる時に頭が痛くなるアレです。
アイスクリームを食べて体温が下がった時、血管が拡張して血流を増加させ、体温を維持するように体が働きます。この時に、アイスクリーム頭痛が起こる仕組みです。
少し脱線しましたが、コーヒーを飲みすぎないことで頭痛はある程度予防できますので気を付けるようにしましょう。
吐き気の原因
カフェインには胃酸の分泌を促進する効果があります。
食後にコーヒーを飲むことで消化を助ける働きが期待できるなど、飲み方によってはメリットも考えられます。
しかし空腹時にコーヒーを飲むことで、胃酸が過剰に分泌されて胃に負担がかかることがあります。
これにより、吐き気を感じることがあるのです。
またコーヒーによって交感神経が過剰に刺激されて自律神経が乱れてしまったり、コーヒーに対してアレルギー反応が出ることによっても吐き気を催すことがあります。
これらの症状も飲む量やタイミングを間違えないようにすることで、ある程度は防ぐことができます。自分にあったコーヒーの飲み方をしていきましょう。
コーヒーを飲んで気持ち悪くなった時の対処法
コーヒーを飲んで気持ち悪くなった場合の対処法を紹介していきます。
対処法①:無理に食事をとらない
コーヒーを飲んで気持ち悪くなったときは、胃に過剰な負担がかかっている場合があります。
胃へのダメージを極力減らすため、無理に食事はとらず消化の良いおかゆやうどんなどを食べることで胃へのダメージを広げないようにしましょう。
対処法②:水分をとる
水分を取ることで、胃の中のコーヒーを少しでも薄めることで症状が多少和らぐでしょう。
さらに白湯などあたたかい飲み物を飲めば、自律神経が安定して症状が和らぐ可能性もあります。
対処法③:体を温め、深呼吸をする
カフェインによって自律神経が乱れている場合、体を温めたり深呼吸をすることで症状が和らぐ場合があります。
ストレッチを組み合わせても有効です。
対処法④:カフェインの分解を待つ
カフェインは摂取してから約5~6時間で半減します。
完全に排出されて体調が自然に回復するまで安静にしておくことが最終的には大切です。
コーヒーの「適量を守る」ことが一番重要
コーヒーを飲むことによって起こる体調不良について紹介してきましたが、ほとんどの症状が適量を守ることで予防可能です。
コーヒーの適量に関して、一般的には「1日当たりコーヒーカップで2~3杯」と言われています。
コーヒーカップ1杯は約120mlですので、適量は240ml~360ml程度ということになります。
このような数字はあくまで目安にすぎません。
個人差があるものですので、普段からコーヒーを飲む中で自分にとっての適量を考えながら飲むようにすることでコーヒーの過剰摂取を防ぎましょう!
また飲むタイミングも大事です。
胃が空っぽな寝起きや食前のコーヒーは体への負担が大きく最悪のタイミングです。
逆に集中したい時や、運動の前にコーヒーを飲むことでパフォーマンスの向上が期待できる場合もあります。
「コーヒーを飲むことでどんな恩恵が得たいのか?」ということを頭の片隅に入れながら飲むタイミングを考えることでもコーヒーによる体調不良を防ぐことができるでしょう。
コーヒーの適量を守った際のメリット5選
コーヒーによるデメリットを紹介してきましたが、適量を守りさえすれば、5つのメリットを得ることができます。
メリット①:覚醒効果
覚醒効果はコーヒーの代名詞と言ってもいいほどの大きなメリットだと思います。
実際、コーヒーを眠気覚ましに飲むという方は多いのではないでしょうか?
カフェインには覚醒効果のほかにも集中力を助けてくれる効果も期待できますので、ここ一番で集中したいときにはコーヒーの力に頼ってみるといいと思います。
メリット②:アンチエイジング
コーヒーにはポリフェノールが豊富に含まれています。
ポリフェノールには抗酸化作用があるので、毎日飲むことでアンチエイジングの効果が期待できます。
メリット③:ダイエット効果
カフェインは交感神経の働きを優位にする働きがあります。交感神経が優位になることで脂肪が燃焼しやすくなりダイエットの効果が期待できます。
またカフェインを飲むことで筋力や心肺機能など、運動に関わるパフォーマンスが向上すると言われています。運動の前にコーヒーを飲むことで、より効果的にダイエットすることができるでしょう。
メリット④:消化を助ける
カフェインの効果で胃酸の分泌が促進されるため、食後にコーヒーを飲むことで消化を助けることができます。
食前に飲んでしまうと逆に胃への負担がつよくなってしまうという話がありましたが、飲むタイミングを合わせるだけで全く逆の効果が期待できますので意識してみてください。
メリット⑤:リラックス効果
コーヒーの香りにはリラックス効果があるとされています。一休みしたいときには、香りを楽しみながらコーヒーをたしんでみましょう。
使用済みのコーヒー豆を再利用して、消臭剤を作ることもできますのでそういった楽しみ方も合わせておススメです。
カフェインが気になる際はデカフェコーヒーがおすすめ
カフェインが気になってコーヒーを飲みたくても我慢するという方は多いのではないでしょうか?
「夕方以降は睡眠に影響するのでは・・・」
「妊娠しているので赤ちゃんへの影響を考えると・・・」
「体質的にカフェインを飲むとすぐに体調を崩してしまう・・・」
などなど様々な理由があると思います。
そういうときにおススメなのがデカフェコーヒーです。
デカフェとは含まれるカフェインをほとんど取り除いた状態のことを指します。
デカフェのコーヒーであればカフェインの影響をほとんど気にせずにコーヒーを楽しむことができます。
コーヒー豆屋さんに行けばほとんどのお店でデカフェの豆は置いていると思うのでぜひ探してみてください。
まとめ
今回はコーヒーを飲みすぎることで起きてしまうデメリットについてご紹介しました。
量やタイミングなどを考えながら飲めば体調を崩すことはほとんどないと思います。
いい意味で怖がりすぎることなくカフェインとうまく付き合っていくことでコーヒーを120%楽しんでいきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました。