シティローストって聞いたことがあるけど、どんな特徴があるのか分からない….。
シティローストに合うおすすめの豆や粉を知りたい!
と、感じている方へ。
シティローストについて詳しくない方はもちろん、コーヒー好きの方まで参考になる記事になっています。
ぜひ最後まで読んで、シティローストの魅力を感じてください。
- シティローストの特徴と味わい
- シティローストにする焙煎のタイミング
- シティローストに合うおすすめのコーヒー豆の産地
- シティローストを美味しく淹れる方法
- シティローストのおすすめの飲み方
【中深煎り】シティローストとは?
シティローストとは、8段階ある焙煎度の中で5番目の深さを表す言葉です。
- ライトロースト
- シナモンロースト
- ミディアムロースト
- ハイロースト
- シティロースト
- フルシティロースト
- フレンチロースト
- イタリアンロースト
焙煎の度合いは、主に「浅煎り」「中煎り」「深煎り」に分けられますが、シティローストは「中煎り」に含まれます。
ただ、中煎りの中でも深煎りに近い、苦味やコクが感じられる焙煎度合いから、中煎りと深煎りの間を意味する「中深煎り」に分類されます。
シティローストは日本人が好む焙煎度合い
シティローストは深煎りよりも苦味がやわらかで、酸味も若干感じられる味わいです。
苦味と酸味のバランスにより、甘みを最も強く感じられるため、日本人が好む焙煎度と言われています。
初めて豆から挽き始める方やコーヒーが苦手な方におすすめの焙煎度です!
非常に飲みやすい味わいから、カフェや喫茶店、市販の商品に使われる事も少なくありません。
近年では、シティローストを「エスプレッソ」にして提供する店舗もあります。
シティローストの名前の由来
シティローストの名前は、諸説ありますがアメリカの「ニューヨークシティ」の「シティ」からきていると言われています。
ニューヨークで一般的に好まれている焙煎度合いという点から、その名前がつけられたそうです。
シティローストの焙煎のタイミングは?
コーヒー豆の焙煎度合いは、熱を加えて煎ることで変化するコーヒー豆の変化と、ポップコーンが弾けるようなパチパチとした音から判断します。
ポップコーンが弾けるような音を「爆ぜ(ハゼ)」と言い、1回目のパチパチした音を「1ハゼ」、2回目を「2ハゼ」と言います。
シティローストは「2ハゼ」はじめの焙煎度合いです。
これは表面の色が鮮やかなコーヒーブラウンに変化しはじめ、ツヤっとした出すタイミングと言われています。
焙煎時間は、焙煎方法によって異なりますが、手網焙煎の場合で約15分〜17分です。
焙煎時間については、コーヒー豆の量、火加減によって変わってきますのでコーヒー豆から出る音や変化を目安に焙煎度合いを調節してください。
シティローストに適したコーヒー豆 3選
コーヒー豆は焙煎することで、コーヒー豆に含まれる成分が科学変化を起こし、苦味や酸味をはじめ、甘み・香りといったコーヒー独特の風味を生み出します。
シティローストにおすすめのコーヒー豆は以下の3つです。
【安定の味わい】ブラジル産 コーヒー豆
ブラジル産コーヒー豆は、苦味と酸味のバランスの良さから世界的にも人気が高いコーヒー豆のひとつです。
コーヒー豆の生産量は世界1位を誇り、全世界で流通するコーヒー豆の約3分の1はブラジル産だと言われています。
ナッツのような香りとチョコレートのような甘みに加え、重厚なボディが特徴です。
「シングルオリジン」として楽しめることはもちろん、複数の産地のコーヒー豆を混ぜ合わせてつくる「ブレンドコーヒー」としても楽しめます。
コーヒー豆選びに失敗したくない方は、ブラジル産コーヒー豆がおすすめです。
【コーヒーの王様】ジャマイカ産 | ブルーマウンテン
カリブ海の島国ジャマイカの山で収穫される「ブルーマウンテン」は、世界最高峰の豆として名高いコーヒー豆です。
深いコクとまろやかな口当たりに加え、甘みと酸味のバランスがとれた味わいが特徴です。
ブルーマウンテンは世界三大コーヒーのひとつで、バランスのとれた味わいから「コーヒーの王様」と言われています!
ブルーマウンテンにおすすめの焙煎は「ミディアムロースト」から「シティロースト」です。
焙煎度合いを変えることで、違った特徴の味わいを感じられるのもブルーマウンテンの楽しみのひとつです。
【さっぱりした味わい】グアテマラ産 | ウエウエテナンゴ
グアテマラは中央アメリカ北部に位置しており、国土の約70%が火山に囲まれた山岳地帯です。
昼夜の寒暖差が大きく、豊富な雨量と火山灰の土壌はコーヒーを栽培するのに適した環境と言われています。
コーヒー豆の生産量は世界第10位で、コーヒー生産大国のひとつです。
グアテマラのコーヒーは、甘い香りと力強いコクが人気で、果物を思わせるやや強い酸味と花のような芳しい香りが特徴です。
シティローストにすることで、風味を損なわず、ほどよい苦味と力強いコクを感じられる味わいに仕上がることから、昔から日本でも人気が高いコーヒーのひとつとされています。
さっぱりした味わいのコーヒーが好きな方はグアテマラ産のコーヒーがおすすめです。
シティローストに合うおすすめの飲み方
シティローストは苦味と酸味のバランスがとれた焙煎度合いであると説明してきました。
そのシティローストの魅力を感じられるおすすめの飲み方は以下の2つです。
- ドリップコーヒー
- カフェオレ
以下、詳しく解説します。
ドリップコーヒー
豆本来の香りや風味が感じられるシティローストはブラックで飲むことでその味わいを直接感じられます。
「シングルオリジン」で産地の違いを楽しんだり、複数の産地のコーヒー豆を混ぜ合わせた「ブレンドコーヒー」として楽しむのもおすすめです。
まずは、ブラックで豆本来の味を楽しんでみてください。
カフェオレ
カフェオレはコーヒーの苦味が得意でない方や甘党の方におすすめの飲み方です。
ミルクや砂糖を加える飲み方は、深煎りのコーヒー豆と相性が良いとされますが、シティローストもその味わいを十分楽しめます。
豆本来の味わいを感じられ、まろやかなコーヒーを味わいたい方にとってはおすすめの飲み方です。
シティローストの美味しい淹れ方
シティローストを美味しく淹れる方法を紹介します。
今回は最も豆本来の香りや風味が感じられる淹れ方である、ペーパードリップで淹れる時のポイントを紹介します。
- コーヒー豆は粗挽きにする
- 1:15(粉:お湯)
- お湯の温度は83℃前後
- 1投目のあとは蒸らす時間をつくる
- 注いだお湯がほとんど落ち切ってから次を注ぐ
美味しいコーヒーの淹れ方は、味覚がひとそれぞれ違うように、どんな味わいのコーヒーが好きかによって淹れ方も異なります。
上記ポイントは、WORLD BREWERS CUP 2016 で日本代表として参加し、世界チャンピオンに輝いた「粕谷 哲」氏が提唱している「4:6メソッド」という方法から引用しています。
「4:6メソッド」という方法は「誰でも簡単に美味しいコーヒーを淹れられる」というコンセプトからつくられたハンドドリップ手法で、自分好みの味わいを作るのにおすすめの手法です。
詳しくはこちらの記事で解説していますのでぜひ参考にしてください。
≫4:6メソッドとは?世界チャンピオン考案の誰でも美味しいコーヒーを淹れられる方法を解説
迷ったらシティローストからはじめよう!!
今回、この記事ではシティローストの特徴から焙煎方法、美味しく淹れる方法を解説してきました。
シティローストは、8段階ある焙煎度合いの5番目にあたる焙煎度合いで、中煎りの中でも苦味が感じられる焙煎度から「中深煎り」に分類されます。
苦味と酸味のバランスが良いのが特徴で、最も一般的な焙煎度合いとされ、日本人が好むコーヒーとして知られています。
どの焙煎度合いのコーヒー豆を購入したら良いか迷った時は、今回の記事を参考に、ぜひシティローストからはじめてみてください!