普段ドリップコーヒーを淹れていると、
お湯が落ちてこない!!!
という問題が起きるときがあると思います。
お湯が落ちてこないと、抽出時間が無駄にのびてしまい、狙っていない味わいまで出てしまいます。
狙って抽出時間をのばしているなら問題ありませんが、お湯が落ちてこないというハプニングでのびる場合は注意が必要です。
- お湯が落ちてこないと何が悪い?
- お湯が落ちてこない理由
- 【解決策】お湯の抽出スピードをあげるための方法
上記の内容で解説していきます。
おうちでもおいしいコーヒーが淹れられるよう、「お湯が落ちてこない」という問題を解決していきましょう!
お湯が落ちてこないと何が悪い?
そもそも論として「お湯が落ちてこないと何が悪い」のでしょうか?
私が思うに、以下の流れで問題が発生すると考えます。
意図せず抽出に時間がかかりすぎる→苦みや渋みを抽出→狙った味わいにならない
浅煎りのコーヒーだと特に、苦みや渋みは抑えたいです。
クリアでフルーティな紅茶のような味わいにしたいのに濁った味わいになってしまいますからね!
おいしいコーヒーを淹れるためにも、抽出の時間をコントロールすることはとても大切です。
お湯が落ちてこない原因3選
ドリップコーヒーでお湯が落ちない時は大きく以下の3つの原因が考えられます。
- 挽き目が細かすぎる
- 微粉が多く混ざっている
- 浅煎りコーヒー
ひとつずつ解説します。
原因①:挽き目が細かすぎる
お湯が落ちるスピードは、コーヒー豆の挽き目に影響されます。
挽き目が粗ければ粗いほどスピードが速くなり、細かければ細かいほどスピードは遅くなります。
コーヒーミルで簡単に調節できるので、お湯が落ちてこない場合はまずはこの方法を試してみてください。
原因②:微粉が多く混ざっている
微粉とは、コーヒー豆を挽くときに出てくる細かいグラニュー糖のようなコーヒー粉のことです。
安いコーヒーミルであればあるほど、微粉が多くなるので、できるだけ性能のいい高級コーヒーミルがおすすめになります。
微粉が多く含まれたままでお湯を注ぐと、ペーパーフィルターに微粉が詰まってしまいお湯が落ちてこない原因になってしまうことがあります。
原因③:浅煎りコーヒー
焙煎が浅いコーヒー豆を使っていても、お湯が落ちてこない原因になる場合があります。
なぜなら、浅煎りのコーヒー豆は焙煎時間が短いため、深煎りと比較して水分量が多く、お湯を注いだ時に底に沈んでしまうからです。
浅煎りのコーヒーは、抽出時間が長くなるのは致命的なので、ドリッパーを回したりスプーンでかき混ぜたりするなどの対応が必要になります。
【解決策】お湯の抽出スピードを上げるための方法3選
お湯が落ちてこない場合の対策は4つあります。
- 挽き目を調整する
- 微粉をできるだけ発生させない
- 微粉を取り除く
ひとつずつ解説します。
方法①:挽き目を調整する
挽き目を適切な細かさに調整することで、お湯の抽出スピードをコントロールすることができます。
様々な方法がありますが、お湯を注いでも落ちてこないと感じたときには、まず挽き目を確認するのがベストです。
安いコーヒーミルの中には、細かい調整ができないものが多いです。
そのため、使用するコーヒーミルは8000円ほどの「タイムモア」や「KINGrinder」など、ある程度のスペックがあるものがおすすめになります。
さて、本題に戻りますが、なかなかお湯が落ちてこないということはどういうことなのでしょう。
それは、挽き目が細かすぎることで、お湯の落下スピードが極端に遅くなっているということです。
- 細挽き=0.5~0.8mm
- 中細挽き=0.5~1.0mm
- 中挽き=1.0~1.5mm
- 粗挽き=1.0~2.0mm
引用:HARIO『コーヒーミルの粗さ調整の目安』より
お湯がなかなか落ちてこないときは、おそらく細挽きの大きさになっていると思います。
挽き目を数段階荒くして中挽きくらいにすると、自分の求める抽出時間になると思うので試してみてください。
コーヒースタンドで豆を挽いてもらっている場合は、「中挽きでお願いします!」とお願いするといいと思います。
方法②:微粉をできるだけ発生させない
微粉をできるだけ発生させないことも、抽出スピードをあげる際に大事な要素になります。
なぜなら、微粉が多く存在すると、ペーパーの目詰まりの原因になってしまうからです。
そのため、一番重要なのはコーヒーミル選びです!
コーヒーミルには「プロペラ式」「コニカル式」「カット式」があります。
- プロペラ式
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プロペラ式は、比較的安価で売られていることが多いのでお試し用として手を出しやすいです。
しかし、棒を高速で回転させて粉砕しているので、均等な大きさにすることはできず、微粉の量が多くなります。
- コニカル式・カット式
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コニカル式・カット式は、カッターで切断するようにコーヒー豆を粉にします。
そのため、砕いて粉にするプロペラ式と比べると、豆が均等な大きさで粉になりやすく微粉も少なくなります。
デメリットとして、値段は少し上がってしまいますが「おいしいコーヒー」いれるためにはコニカル式・カッター式のコーヒーミルは必須です。
方法③:微粉を取り除く
方法②では、微粉を発生させないことに注力しました。
方法③は、発生してしまった微粉を後から取り除くという方法です。
この方法はとてもシンプルで、コーヒー豆を挽いた後に茶こしやふるいを使って微粉を取り除きます。
「パウダーコントロール」という微粉取り除き専用の器具もあるので、それを使えば簡単に微粉の除去が可能です。
まとめ
今回はお湯の落ちるスピードが遅い時の対処法について解説していました。
ドリップコーヒーをおいしく入れるうえでスピードのコントロールは必須です。
ドリップコーヒー初心者のかたも、経験者の方も抽出のスピードについて改めて考えてみることが自分の理想のコーヒーに近づけるヒントになるかもしれません。
今回の記事であなたのコーヒーライフがより充実するきっかけになると嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。