コーヒー好きだから専門店で注文してみたい!
でも、ブラジルとかキリマンジャロとか、聞いたことのあるコーヒー以外は、何を頼んでいいか分からない。
横文字ばっかで何を言ってるの?
このように思う方は、多いのではないでしょうか?
今はコーヒーも多様化してきて、国名表記ではなく「農園名」のみや「生産者名」のみを表記するお店さんも少なくありません。
もっと難しくハードル高くなってきました。
でも、安心してください!
好きなコーヒーを選ぶのに、難しい知識は必要ありません!
今回は「コーヒーを選ぶ際にバリスタさんが聞いてくる内容」や「自分からコーヒーの好みを伝えるワード」を6パターンの質問形式で、ご紹介いたします。
こんな風に聞かれたら、こう答えよう!という会話の引き出しを予習できれば、スムーズにコーヒーを選べますし、更にワンステップアップした質問をすることができるかもしれません。
どれも難しい質問ではないですし知識も必要ありませんので、今回の6つの質問を活用して「自分好みのコーヒー」を選んでみてください!
【初心者必見!】コーヒー注文で悩むことがなくなる6つの質問
バリスタさんが聞いてくるであろう、または自分の好みを伝えるときに重要になってくる質問を6つ行います。
頭の中で質問に答えながら、読んでみてください!
質問①:濃いコーヒーとすっきりしたコーヒーのどちらが好き?
こちらは、最も「自分好みのコーヒー」にたどり着きやすい質問だと思います。
意図は、、、
どの焙煎度が好みかを判断することです!
回答からわかること
コーヒーらしい苦味やコクが好き!
濃いコーヒーが好き!
という方は・・・
深煎りのコーヒーでおすすめはどれですか?
と質問すると、その店一番の深煎りコーヒーを紹介してくれるはずです!
紅茶やジュースのようなフルーティな味わいが好き!
すっきりしたコーヒーが好き!
という方は・・・
浅煎りのコーヒーでおすすめはどれですか?
と質問すると、その店一番の浅煎りコーヒーを紹介してくれるはずです!
質問②:ホットかアイスかどちらで飲みますか?
個人的に、温度の違いによって、より美味しく感じるコーヒーがあると思っています。
例えば「ホットは香り高いもの、アイスは深煎りのもの」といった感じに。
意図は、、、
今飲みたい温度帯にあったコーヒー豆を知ることです!
回答からわかること
ホットで飲みたい場合は、どの豆でもおいしく楽しむことができます。
なぜなら、ホットだとコーヒーが持つフレーバーをより明確に味わえるからです。
ただ、それだと選びにくいので、ホットがおすすめな人や場面を4つ紹介しようと思います!
- 豆本来の味わいをじっくりと感じたい方
-
ホットコーヒーの方が濃度感がしっかりとあり、「甘さ、酸味、苦み、香り、コク、質感」を感じやすいため風味特性をより深く味わうことができます。
- 温度変化による、味わいの変化を楽しみたい場合
-
熱い内は香りを感じやすく、冷めてくるとフルーティな印象やコーヒーが本来持つフレーバーが分かりやすくなります。また、甘さも感じやすくなります。
- ホッと落ち着きたいとき、癒やされたい気分の時
-
コーヒーの癒し効果は、論文により明らかにされていますが、主に「香り」によるものです。
ホットの方が香りを感じやすいので、癒されたいときにはホットがおすすめになります。
また、温かい飲み物は、自律神経である副交感神経が優位となり、身体がリラックスした状態になるので、相乗効果があると思われます。
- コーヒーは飲みたいけど、体の冷えを心配する方
-
コーヒーは利尿作用などから「体を冷やす飲み物」と言われています。
その作用によって体から水分が抜けていき、体温が低下してしまうからです。
それでも、コーヒーが好きな方はたくさんいらっしゃると思いますので、冷え性の方や、体を冷やすことに不安のある方はホットがおすすめになります。
純粋に、どんな物でも、過剰に冷たいものを食べたり飲んだりしても体は冷えてしまうので、何事も「適度」であれば、大きな問題はありません。
上記に当てはまる方は、ホットのコーヒーに適した「香り」高いコーヒーがおすすめになります。
逆にアイスコーヒーは、すべてのコーヒー豆が適しているわけではありません。
適した産地や焙煎度があります。
- 南米産の深煎りコーヒー
- アフリカ産の深煎りコーヒー
氷が入り薄まる分、ベースのコーヒーが濃い必要があります。
そのため、深煎りのコーヒーがおすすめです。
また、ブラジル産のコーヒー豆を使用することで、飲みやすいキリっとした苦みが楽しめて、
アフリカ産のコーヒー豆を使用することで、豆本来のフルーティな味わいと、アイスコーヒー自体のキリッとした味わいによる爽やかさを楽しめます。
香り高いコーヒーが好き!
ホットコーヒーが飲みたい!
という方は、どんなコーヒーでも合うので・・・
この店で一番おすすめはどれですか?
と質問すると、その店一番のコーヒーを紹介してくれるはずです!
キリっとコーヒーが飲みたい!
アイスコーヒーが飲みたい!
という方は・・・
アイスコーヒーに合うコーヒーはどれですか?
と質問すると、アイスコーヒーに合うおすすめのコーヒー豆を紹介してくれるはずです!
質問③:どんな時に飲みたいですか?
日常の中で「このタイミングで飲みたい!」という時はありませんか?
この質問に答えることで、
飲む時間帯に合ったコーヒー豆を知ることができます!
この質問では朝・昼・夜でお伝えしていきます。
- 朝に飲みたい
-
- 深煎りコーヒー
- 浅煎りコーヒー
- 昼食と共に〜ブレイクタイム
-
- サンドイッチや食事パンを食べるなら浅煎り
- 甘いパンを食べるなら深煎り
- 食後ならば深煎り
- 夕食で飲みたい
-
- ノンカフェイン
- 深煎りのコーヒー
飲むタイミングでコーヒー豆を決めたい場合は、バリスタさんとの雑談で聞いてみるのがおすすめです。
最近、おやつと一緒にコーヒーを飲むのが大好きで!
おやつに合うコーヒーってなにかありますか?
おやつにコーヒーいいですよね!
具体的にどんなおやつをよく食べますか?
フルーツサンドとか、フルーツタルトとか。
とにかくフルーツ系が大好きです!!
なるほど・・・
そうすると同じフルーツ系の浅煎りコーヒーがおすすめですね!
相乗効果で口の中が幸せになっちゃいます!!!
上のような感じで、自分がコーヒーを飲みたくなるタイミングを伝えれば、そこから深堀りをしてくれるはずです!
質問④:ケーキと合わせてコーヒーを飲みますか?どんなケーキが好きですか?
コーヒーを飲む際に「フードペアリング」という言葉があります。
フードペアリングとは、コーヒーと相性のいい食べ物のことです。
フードペアリングを選ぶ際には、その人の味覚の傾向がわかるので、どんなケーキを選んだかによっておすすめのコーヒー豆を見つけられます!
あなはケーキなど甘い食べ物が好きですか?
好きだとしたら、特に何ケーキが好きですか?
以下、回答別のおすすめのコーヒー豆です。
- フルーツをたくさん使ったケーキ
-
浅煎りコーヒーがおすすめになります。
使われているフルーツの酸味に似たコーヒーを選ぶと相性が良いです。
好きなケーキ おすすめのコーヒー豆 レモンパイ、オレンジなど柑橘系 中南米産、アフリカ産(特にケニア) アップルパイなどリンゴ系 中米産 ベリー系 ナチュラル精製のアフリカ産 ブドウ系 ナチュラル精製の中米産 ケーキは好きじゃない 深煎りのコーヒー豆 - 濃厚なバターケーキ
-
浅煎りコーヒー・深煎りコーヒーのどちらもおすすめです。
どう味わうか おすすめの産地 ケーキの濃厚な甘さをより楽しみたい!
バターの重厚感を楽しみたい!深煎りの南米産
深煎りの東南アジア産濃厚な甘さのケーキをコーヒーでさっぱりさせたい!
コーヒーの酸味で濃厚なケーキにフルーティさを補いたい!浅煎りの中南米産
浅煎りのアフリカ産 - クリーム多め・食感の軽いケーキ
-
浅〜中煎りコーヒーがおすすめです。
これらのケーキには、酸味の穏やかな中煎りやすっきりとしたウォッシュド精製のコーヒーが良いでしょう。
好きなケーキ おすすめのコーヒー豆 シフォンケーキ 中南米産 スコーン、クッキー 中南米産 - チョコレートケーキ・ナッツのお菓子・たっぷりのクリームなど濃厚なもの
-
深煎りコーヒーの中南米・東南アジアがおすすめです。
特に、ナッツやチョコレートに似た味わいのあるブラジル、ハーブやビターチョコのようなコクのあるインドネシアなどが相性が良いとされます。
好きなケーキは何ですか?
と質問されるバリスタは多いです。
それは、ケーキの好みから、相性のいいコーヒー豆を見つけられるからです。
質問⑤:ブラックかミルク入りかどちらが好きですか?
コーヒーは嗜好品なので、どんな風に飲むかは飲み手の自由です!
ですが味わいの前提として「ミルクに負けてしまうコーヒー」というのがあります。
ミルクに負けるコーヒーとは、コーヒーの味わいが薄くなり、ミルクの味が強すぎてしまうもののことです。
逆にミルクに負けないコーヒーとは、コーヒーの味わいを残しながら、ミルクのクリーミーな甘さが引き立もののことです。
この質問から、、、
ブラックよりもミルク入りが好きな方に、ミルクに負けないコーヒーを紹介する意図があります!
浅煎りコーヒーは、とてもすっきりしているので、ミルクに負けてしまうコーヒーです。
そのため、ミルクが好きな方は、できるだけ深煎りのコーヒーを注文してミルクを混ぜてください。
もしくは、最初からカフェオレなどを頼めば、バリスタさんがミルクに合うコーヒーを選んでくれるはずです!
質問⑥:ワインは普段よく飲まれますか?
コーヒーはフルーティなものから、苦みがあるものまでさまざまですが、ワインに似た味わいもあります。
普段からワインをよく飲まれる方は、そのフルーティさに慣れているので「浅煎りのコーヒー」がお口に合うかもしれません!
また、コーヒーの味わいの表現は、ワインのソムリエさんが、テイスティングするときに使う味覚表現から来ていることからも、コーヒーとワインには深い繋がりがあります。
そのため、この質問から、
浅煎りコーヒーが口に合うかどうかを判断できます!
- 赤ワイン・ロゼワインが好きな方
-
赤ワインが好きな方は、下のようなコーヒーがおすすめです。
- ナチュラル精製のコーヒー
- ハニープロセス(パルプドナチュラル)のコーヒー
- 「ワイニー(winy)」という表現のあるコーヒー
- 東南アジアのコーヒー
- しっかりコクのあるコーヒー
ナチュラルやハニープロセスとは、コーヒーチェリーを果肉などがついた状態のまま天日乾燥し、コーヒー豆の状態に精製する方法のことです。
果肉がついた状態のまま乾燥させることで、発酵が加速し、赤ワインのような複雑な味わいのコーヒーが出来上がります!
- 白ワイン・スパークリングワインが好きな方
-
白ワインが好きな方は、下のようなコーヒーがおすすめです。
- ウォッシュド精製のコーヒー
- ゲイシャ種など、華やかな希少品種のコーヒー
ゲイシャ種とは、栽培が難しく収穫量の少なさからも希少品種と呼ばれ、とても繊細で華やかな品種です。
よく「お花のような」という表現がされ、華やかで爽やかなフレーバーが特徴になります。
白ワインも、すっきり爽やかで繊細なフルーティさがあるため、ゲイシャ種と共通点が多いです。
ワインが好き!
特に赤/白ワインが!
という方は・・・
赤/白ワインが好きなんですが、似た味わいのコーヒーはありますか??
とバリスタに質問すると、自分好みのコーヒーと出会えると思います!
【質問の結果】あなたに合うコーヒーはコレ!
たくさんの質問があったけど、結局どうすればいいのかわからない!
という方もいると思います。
そういう場合は、1問目の質問「濃いかすっきりか」の回答をバリスタに伝えましょう!
そうすると、バリスタの方はある程度の検討をつけて、おすすめのコーヒー豆を教えてくれます。
バリスタの方は皆さん優しい人ばかりです!
気軽に質問してみてください!
まとめ
コーヒーの注文方法を質問形式でご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
まとめますと、
・深煎りのコーヒーか、浅煎りのコーヒーか、で選ぶ
・ホット用か、アイス用か、で選ぶ
・メインで飲む時間帯別に選ぶ
・一緒に食べるケーキに合わせて選ぶ
・ミルクを入れて飲むか、飲まないかで選ぶ
・ワイン好きの人は、好きなワインのカテゴリーを元に選ぶ
という項目となっています。
コアな質問もありますが、まずは「濃いめかすっきりめか」を選んで、バリスタとの会話を楽しんでください!