おうちでコーヒーを入れていると、毎日のようにコーヒーかすが出ると思います。
あなたはそのようなコーヒーかすをどのように処理していますか?
”飲む”という用途では使えなくても、なにか再利用する方法はあるはず・・・
そう思いながらも、結局捨ててしまっている方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、なんとなく捨ててしまっている「コーヒーかすの再利用の方法」について徹底的に調べてみました。
すると掃除、ガーデニング、美容などなど・・・ありとあらゆる分野で再利用できることがわかりました。
今回紹介する方法を試せば、毎月1万円以上節約することも十分にできるので、試しやすい方法から順番にやってみてください!
コーヒーかすを再利用する際は必ず乾燥させる
コーヒーかすを再利用する際に必ず必要なのが、乾燥させることです。
水分が残っている状態で再利用してしまうと、カビが生えてしまう原因になってしまいます。乾燥させて、サラサラになってから再利用することを心がけましょう。
乾燥させる方法がいくつかあるのでご紹介します。
乾燥方法①:天日干し
コーヒーかすを天日に当てて乾燥させる方法です。
バットや、新聞紙などを使ってできるだけ薄く広げて乾燥させましょう。
風の強い日は、コーヒーかすが飛んで行かないように屋内の窓際に置くなど工夫してみましょう!
乾燥方法②:電子レンジ
電子レンジで加熱して乾燥させる方法です。
コーヒーかすを耐熱の容器やお皿に入れて、ラップをせずに600Wで1〜2分を目安に加熱しましょう。
加熱途中で焦げたり煙が出てきたりする場合もあるので注意が必要です。
必ず目を離さずに様子を見ながら加熱するようにしましょう。
自然乾燥と違い、薄く広げて乾燥させることができないので乾燥にムラができやすいです。
加熱途中で一度レンジを止めてかき混ぜるなど、乾燥のムラを防ぐ事がポイントです!
乾燥方法③:フライパンで煎る
フライパンでから煎りすることで乾燥させる方法です。
コーヒーかすを油を引かずに、弱火で加熱していきましょう。
この時、火が強すぎると焦げてしまうことがあるので火加減には細心の注意を払いましょう!
量にもよりますがヘラなどで混ぜながら、2〜3分ほど加熱してみてください。
コーヒーかすの再利用方法15選
ここからは具体的なコーヒーかすの再利用の方法について解説していきます。
コーヒーかすの持っている特徴を活かした再利用方法15通りありますので、
あなたの生活と照らし合わせてみて、実践できるものはないか是非探してみてください!
再利用方法①:堆肥・肥料
コーヒーかすを堆肥や肥料として使うこともできます。
コーヒーかすには植物に必要な栄養素が豊富で、さらに水はけの良い土壌を作ってくれるのです。
ただし、コーヒーかすをそのまま使用してしまうと植物を枯らしてしまう原因にもなりますので注意しましょう。
というのも、コーヒーかすに含まれる「カフェイン」には植物の成長を妨げる効果があるのです。
そこで、使用する前にコーヒー豆を発酵させる必要があります。
発酵は以下の3ステップです。
「コーヒーかす」と「米ぬか」と「落ち葉」を「1:1:3」の割合で混ぜ合わせます。
1日に1回、水を少量入れて湿らせながら混ぜ合わせます。
これを3週間ほど続けましょう。
混ぜる時に温かくなっていれば発酵が進んでる証拠です。
もし温かくなっていないようであれば落ち葉を追加して様子を見てみてください。
また、白いカビのようなものが出てくることがありますが、発行が進んでいる証拠ですので問題ありません。
しっかりかき混ぜてください。
ゆっくり分解・発酵されるため、1ヶ月~3ヶ月ほど熟成されます。
直射日光には当てないように注意しましょう。
再利用方法②:除草
コーヒーかすに残っている「カフェイン」には、植物の育成を阻害する効果があります。
鉢植えなどの、草が生えて欲しくないところにコーヒーのかすを撒けば除草効果が得られるでしょう。
市販の除草剤ほどの効果は期待できないですが、薬剤を使いたくない時に一度試してみると良いでしょう!
再利用方法③:消臭剤
コーヒーかすを不織布の袋に入れて、いろんな場所に置いておくことで消臭、脱臭効果が期待できます。
コーヒー豆の表面に目に見えないほどの多数の穴が空いており、ニオイのもととなる物質を吸着してくれるそうです。
部屋、トイレ、冷蔵庫、下駄箱などありとあらゆるところに置いておくだけで使えます。
消臭剤として使用する際には、あえて乾燥させずに利用しても良いようです。
そうすることで、ニオイを吸着できる範囲が大幅に上がることが期待できます。
ただし、カビの原因になることには変わりありません。
様子を見ながら2日ほどで交換することを心がけましょう!
再利用方法④:虫よけ・ネコよけ
コーヒーかすを虫よけや、ネコよけとして使用することもできます。
コーヒーかすに残っているコーヒーの強いニオイが、虫や猫にとっては不快なようです。
例えばアリは、おしりから出すニオイ物質によってコミュニケーションをとっていると言われています。
なので、アリはコーヒーかすのようなニオイの強いものが近くにある環境をあまり好まないようです。
ネコにとってもコーヒーはあまり良いニオイではありません。
もし、庭に野良猫が住み着いてしまって困っている場合は、コーヒーかすの活用を考えてみてください。
フンなどの野良猫のニオイがついているものを全て取り除いた後にコーヒーの残りかすを撒いておくことで、野良猫が離れていくということがあるようです。
再利用方法⑤:入浴剤
コーヒーかすをネットに包み、浴槽に入れるだけで入浴剤としても利用できます。
コーヒーの香りがお風呂に充満して、リラックスできる効果があります。
量を調整するなどして、自分好みのコーヒー風呂を楽しんでみてください!
注意点として、コーヒー風呂から上がってそのままタオルで体を拭いてしまうと、タオルが茶色に汚れてしまいます。
お風呂から上がった後にしっかりシャワーで洗い流しましょう。
再利用方法⑥:洗剤
コーヒーかすを洗剤として利用することもできます。
コーヒー豆の表目には目に見えない多数の穴が空いているため、油汚れを吸着してくれます。
そのため、スポンジにコーヒーかすをつけて擦るだけで多少の油汚れなら落とすことが可能です。
さらに、コーヒーかすの成分が弱酸性であるため、アルカリ性の汚れを落とすこともできます。
身の回りに頑固な水垢や石鹸カスがあれば、コーヒーかすをつけて磨くことで綺麗に落とすことができます!
再利用方法⑦:染料・塗料
コーヒーかすを煮出すことで、飲用には適さなくてもコーヒー色をした液体を作ることはできます。
煮出す時間や量を調整することで、様々な色の染料や塗料として使うことができるのでおすすめです。
ぜひ布を染めたり、茶色の家具の傷隠しとして使ってみてください!
芸術家の中には、コーヒーかすを使った作品を制作されている方もいらっしゃいます。
そういった作品を眺めながらコーヒーを飲むというのも良いかもしれません!
再利用方法⑧:靴磨き・鉄磨き
コーヒーかすを、柔らかい布に包んで靴や金属を磨いてみましょう。
コーヒーに含まれる油分がコーティングしてくれます。
靴にとってはそれがワックスの代わりとなってツヤだしに使えますし、金属にコーティングすればさび止めとして活用することができるでしょう。
布はガーゼやフランネル素材のものを使用するのがおすすめです。
布に厚みがありすぎると、油のコーティング効果が弱くなってしまうのでなるべく薄いものを使ってみてください!
再利用方法⑨:石鹸
グリセリンソープというものを使って簡単にコーヒーかすを使った石鹸が作れます。
- グリセリンソープ
- コーヒーかす
- 方
作り方は以下の通りです。
湯煎で溶かすのがおすすめです。
コーヒーかすと溶かしたグリセリンソープを型に入れます。
1時間ほど常温で放置すれば固まります。
コーヒーかすにはスクラブ効果があるので、余分な皮脂を取り除きたいときにおすすめです!
注意点として、コーヒーかすは石鹸のように水に溶けて流れるわけではないです。
風呂場で使う場合は排水口にあらかじめネットをつけておくなどしないと、詰まりの原因なりますので気をつけてください。
再利用方法⑩:トリートメント
コーヒーかすをトリートメントとして使用することもできます。
方法は、普段のシャンプーやリンスに適量のコーヒーかすを混ぜ込むだけです。
髪の毛にハリを与えたり、育毛の効果も期待できるようです。
風呂場で利用する際はつまりの原因になるので、排水口にネットをつけることを忘れないようにしましょう。
再利用方法⑪:フェイス・ボディスクラブ
フェイス・ボディスクラブとしてコーヒーかすを使用することもできます。
作るときに必要なものは以下の通りです。
- コーヒーかす
- 植物オイル(オリーブオイル、ホホバオイルなど)
- 砂糖(なければ不要。スクラブ効果と保湿効果を高めてくれます。)
- ハチミツ(なければ不要。保湿効果とお肌を柔らかくしてくれる効果があります。)
作り方はとても簡単で、コーヒーかすと植物オイルを「2:3」の割合で混ぜ合わせるだけです。
お好みで砂糖やハチミツを適量入れましょう。
コーヒーかすを使うことで余分な皮脂を取り除いてくれたり、肌にハリを与えるような効果も期待できます。
ぜひ一度試してみましょう!
再利用方法⑫:針刺し
手作りで針山を作る際の、中身としてコーヒーかすを使うこともできます。
コーヒーかすに含まれる油分が針の先端につくことで、針の布すべりが良くなります。
さらにはサビ防止のコーティングとしての効果も期待できるでしょう。
針山にコーヒーかすを利用する際には、コーヒーかすが表に出てこないように目の細かい丈夫な布を使うようにしましょう。
再利用方法⑬:コーヒーキャンドル
コーヒーかすを再利用してキャンドルを作ることもできます。
コーヒーの香りが楽しめるので、リラックスしたい時などに使ってみましょう!
作るのに必要なものは以下の通りです。
- ろうそく1.5号 12本
- コーヒーかす 適量
- 紙コップ
- 竹串 2本
作り方は以下の通りです。
基本的にはろうそくとコーヒかすを混ぜてるだけです!
- 湯煎でろうそくを全て溶かす(溶けた後、芯は取り出しておく)
- 紙コップにコーヒーかすを入れる
- 紙コップに溶けたろうそくを流し入れる
- 竹串2本にろうそくの芯を挟んで固定し、紙コップにセットする
- 固まったら紙コップを切って取り出す
- 最後に芯の長さを整える
再利用方法⑭:ミミズの餌(釣り好きの人限定)
コーヒーかすを使って釣りなどに使うミミズを捕まえることができます。
やり方は簡単で、コーヒーかすを土の上に置いておくだけです。
ボウル一杯くらいのまとまった量がある方がいいと思います。
実はなぜコーヒーかすにミミズが寄ってくるのかは、科学的にはわかっていません。
しかし日本だけでなく海外でも同じ方法でミミズを集めている方もいるようで、この方法は世界共通で知られているようです。
コツとしては、ミミズは乾燥を嫌うので乾いてきたら湿らせて置いてあげるといいかもしれません。
ただし、コーヒーかすに含まれる「カフェイン」には除草効果があり、植物を枯らしてしまう危険性もあるので庭で行う際には注意しましょう。
再利用方法⑮:凍った地面の滑り止め(雪国限定)
雪国限定ではありますが、コーヒーかすを雪の上にまくことで滑り止めの効果が期待できるようです。
一般的には塩化カルシウムをまくことが多いとは思いますが、コーヒーかすを一度試してみてもいいかもしれません。
コーヒーかすは様々な用途で使える節約グッズ
コーヒーかすの再利用について、紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
生活の様々なシーンでコーヒーかすを使えるということが、おわかりいただけたかと思います!
元々捨ててしまうものを使って生活にゆとりを持つことはかなりの節約になりますし、環境にも優しいです。
この記事を通して、多くの人が”エコ”にコーヒーを楽しんでいくお手伝いができればと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。