コーヒーを飲むとき、どのようなことを考えているでしょうか?
おいしいなー!
ちょっと酸味があるなー!
と、考えている方。
ケニアとエチオピアで味が違うのはわかるけど、具体的なフレーバーの違いがわからないな・・・
と、考えている方。
どこまで詳しく知りたいのかに違いはあれど、コーヒーの味わいに注目している方は多いはずです。
今回の記事では、そんなコーヒーの味わい・フレーバーに関する内容を紹介していきます。
- そもそもフレーバーとは?
- フレーバーホイール、フレーバーツリーについて
- フレーバーの表現力を上げるための練習方法
私が普段行っている「フレーバーの表現力を上げるための練習方法」も紹介するのでぜひご覧ください!
コーヒーのフレーバーとは?
そもそもコーヒーの「フレーバー」という言葉の意味をご存じでしょうか?
コーヒーのフレーバーとは「コーヒーを口に含んだときに感じる香りと味わい」を指します。
一般的にフレーバーを表現する時には、コーヒーを知らない人でもイメージがしやすいように「フルーツ」や「チョコレート」など他の食べ物を使う場合が多いです。
コーヒーのフレーバーを他人に伝えるのが本当に難しい・・・
しかし、だからこそ、それが共有できた時に喜びもあります!
記事の後半で、フレーバー表現の練習方法を書いているので参考にしてください。
【フレーバー表現の基本】フレーバーホイールの日本語訳を紹介
「フレーバーを表現してみよう!」となった時、もちろん感じた味を自由に表現すれば良いというのが大前提にはあります。
しかし、どんな言葉で表現したら良いのかわからない場合、「フレーバーホイール」というものを使うと非常に便利です。
これはスペシャルティコーヒー協会と世界コーヒー研究所が共同で作成したフレーバー表現の基本になります。
基本とは言っても、Qグレーダー(コーヒーの国際資格)を持った方々もこのフレーバーホイールを使うため、初心者から上級者まで使えるものです。
ぜひ、フレーバー表現の練習に使ってほしいのですが、もともと海外で作られたものなので、英語で表記されているというデメリットがあります。
しかし、こちらのブログで日本語訳にされたフレーバーホイールがありましたので、引用させていただきました。
フレーバーホイールの見方は、慣れればとても簡単です。
まずフレーバーホイールの構成ですが、大中小の大きさが異なる3つの円からできています。
フレーバーを表現する時には、まず一番内側の小さい円から見ていきます。
一番内側の小さい円には、「フルーツ」「花」など9種類のざっくりした分類分けがされているので、まずは自分が感じたフレーバーがこの9種類のうちのどれに近いのかを考えてみましょう。
例えば、今回はフルーツっぽいフレーバーを感じたとします。
次に2番目の円を見ると、フルーツの中には「ベリー」「ドライフルーツ」「その他の果実」「柑橘類」の4種類の分類があります。
ここでも同じように自分の感じたフレーバーに一番近いものを選びます。
ここでは「柑橘類」を選んでみたいと思います。
最後に一番外側の大きな円を見ると、柑橘類の中には「グレープフルーツ」「オレンジ」「レモン」「ライム」の4種類の分類があります。
ここで選んだものこそが、あなたが表現したいフレーバーです。
フレーバーは1つのコーヒーに1つというわけではなく、複数あっても不思議ではないです。
上記の手順を繰り返すことで、自分の感じたフレーバーを全て表現してみましょう!
新しいフレーバー表現!フレーバーツリーの日本語訳を紹介
フレーバーホイールについて説明をしましたが、最近、新しい表現ツールが生まれました。
それが「フレーバーツリー」です。
フレーバーホイールと同様に、コーヒーのフレーバーを表現する際に使います。
こちらも元は英語で作られたものではありますが、日本語訳した使いやすいものがありますので実際に使ってみましょう。
フレーバーツリーの使いかたは至ってシンプルで、下から上に線をなぞっていくだけです。
途中で何段階も枝分かれがありますが、自分の感じるフレーバーに近い方へ進んでいきましょう。
フレーバーホイールの時と同様に、感じるフレーバーは1種類とは限りません。
自分の感じたフレーバーがどのような言葉で表現できるのか、何度も繰り返して発見してみましょう!
コーヒーのフレーバー表現の練習方法を紹介
ここからはコーヒーのフレーバー表現の練習方法を紹介していきます!
始めに練習する際の抽出方法についてですが、フレンチプレスをオススメします。
フレンチプレスでは抽出技術が問われないため、ドリップやエスプレッソなどと違って誰が淹れてもほぼ同じようなフレーバーを出すことが可能です。
さらにペーパーで濾過することもないので、そのコーヒーが持つフレーバーの特徴をよりダイレクトに感じることができます。
フレーバー練習で気を付けること
抽出の際に気をつけて欲しいのが、抽出条件を全て一緒にして比べることです。
抽出条件として特に気をつけるべきなのは下の4点です。
- 豆の量
- お湯の量
- お湯の温度
- 豆の挽き目
条件がバラバラになると、フレーバーも少し変わってしまうので、今回の練習の趣旨とはずれでしまいます。
できるだけ、上記4つの条件をそろえるようにしましょう。
フレーバー表現の練習方法5つ
では実際にどのような練習をすれば良いのか、5つほど紹介していきます。
違う種類のコーヒー豆を飲み比べ。
豆の種類以外の条件をそろえて、フレーバーにどのような違いがあるのかを感じます。
できれば、フレーバーホイールやフレーバーツリーを使って表現を練習するといいでしょう。
コーヒーの味は、豆の焙煎度・産地・品種・精製方法など様々な要因で変化します。
すべての要素を同時に変えると、なにが原因でフレーバーが変化したのかがわからなくなるので、1つずつ変えるようにしましょう。
そして「焙煎度を浅くすると○○で、深くすると○○。」といった感じに、自分なりに答えを出してみましょう。
ある程度、フレーバーの違いがわかるようになってきたらクイズ形式で練習してみましょう。
4杯中3杯は同じ種類、残り1杯は違う種類にしてみると、緊張感があって面白いです。
一人でやってもいいし、友達や家族と遊び感覚でやってみるのもいいですね。
ある程度自分なりにフレーバーが表現できる実感が出てきたら、近所のカフェや喫茶店などでフレーバーについて教えてもらいにいくのはとても刺激になると思います。
喫茶店やカフェのマスターはいわばコーヒーのプロです。
スポーツや音楽でプロの方に教えてもらおうと思ってもなかなか難しいと思います。
しかし、コーヒーであれば自分から足を運ぶことでプロから知識を吸収することが比較的簡単にできます。
メニュー表にフレーバーについて書いてある喫茶店を見つけたら、タイミングを見て話しかけてみましょう!
仲良くなれば、フレーバーについてはもちろんコーヒーについていろいろなことを教えてくれるかもしれません。
コーヒー豆の詳細を見ると、ある程度、飲む前からコーヒーの味わいが予想できます。
「ナチュラル精製だったら熟した果実のようなフルーティさがあるだろう。」
「ブルボンだったら甘みが強まるだろう。」などなど。
しかし、それでは自分の舌に優しすぎます。
詳細を何も知らない状態で、味覚だけで、豆の詳細を当てられてこそ上級者だといえるでしょう!
感じとれるコーヒの風味は練習によって増やせる!
今回はコーヒーのフレーバーについてご紹介してきました。
感じ取れるコーヒーの風味は練習や普段コーヒーを飲むときの意識で増やすことができます。
フレーバーの感じ方が多様になることで、そのときの気分やシチュエーションに合わせたコーヒーの楽しみ方ができます!
さらにフレーバーを言語化することで、家族や友人と感覚を共有できるというのもコーヒーの大きな魅力の一つです!
この記事を通してコーヒーの楽しみ方を広げるお手伝いができれば、うれしく思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
\華やかなフレーバーを感じられる次世代の精製方法!/