自宅でコーヒーを淹れ始めると次のような悩みがでてきます。

お店で飲んだような味わいにならないな。。。
このように狙った味がでないことが、コーヒー抽出の最初のつまずきポイントです。
また、次のような悩みもよく聞きます。



同じ豆を使っているのに昨日と今日で味が違う!
狙った味を安定して出し続けるとなると、さらに難易度は跳ね上がります。
- 狙った味わいを出す
- 味わいを安定させる
私自身、初心者のころはこれらのポイントでつまづいてきましたが、
結論からいうと「メッシュ(挽き目)」を調整することで乗り越えることができます!
結論:挽き目で調整!
粗く →苦みを抑えられる
細かく→酸味を抑えられる
自宅で淹れるコーヒーを自分好みの味にしていく3つのステップ
コーヒーの味は様々な要素で変化します。


- 焙煎度
- 産地
- 精製方法
- 湯温
- メッシュ
- ドリッパー
- 粉とお湯の比率
「焙煎度」「産地」「精製方法」については、コーヒー選びに影響する要素ですので、こちらの記事を参考にしてください。
≫自分にぴったりのコーヒーの選び方!
この記事でご紹介するのは、抽出に関する要素!
『焙煎度』『粉とお湯の比率』『メッシュ』に絞って、3つのステップで自分好みの味にする方法を紹介します。
ステップを試していく際には、次の2点にご注意ください。
- 狙った味を出すために・・・
-
要素(変数)を1つずつ調整する
➜何によって味が変わったかを明らかにする - 安定して出すために・・・
-
毎回の抽出記録を残して、再現性を高める
それでは、ステップについて解説していきます。
粉とお湯の比率を調整することで、コーヒーの濃さを決めます。
- 濃い目が好き➜『粉 1:お湯 15』
- バランス重視➜『粉 1:お湯 16』
- 薄めが好き➜『粉 1:お湯 17』
1回目の抽出はこれら比率から始めて、好みに合わせて調整してください。
ポイントは最初にも言いましたが、変数を1つに絞ることです。
今回の場合は、『粉とお湯の比率』以外は平均値で固定させます。
要素 | 条件 |
---|---|
湯温 | 86度 |
メッシュ | 中粗挽き |
ドリッパー | 何でもいいのでひとつに絞る |
粉とお湯の比率 | 今回で決定! |


コーヒーの苦み・酸味を変える変数はいくつかありますが、『メッシュ』による調整が一番簡単で効果があります。
- 酸味を和らげたい➜メッシュを細かく
- 苦みを和らげたい➜メッシュを粗く
『粉とお湯の比率』はステップ②で決めたものにし、他の変数は平均的な条件で固定しましょう。
要素 | 条件 |
---|---|
湯温 | 86度 |
メッシュ | 今回で決定! |
ドリッパー | 何でもいいのでひとつに絞る |
粉とお湯の比率 | ステップ①で決めたもの |


高い:90度~92度
普通:86度~89度
低い:82度~85度
- 酸味を和らげたい➜湯温を高く
- 苦みを和らげたい➜湯温を低く
要素 | 条件 |
---|---|
湯温 | 今回で決定! |
メッシュ | ステップ②で決めたもの |
ドリッパー | 何でもいいのでひとつに絞る |
粉とお湯の比率 | ステップ①で決めたもの |
ドリッパーでも味わいの調整が可能です!
そろえるものが増えるので、もし良ければお試しください!




■浅煎り
- ハリオV60:きりっと輪郭のはっきりとした酸味や香り
- カリタウェーブ:酸味が抑えられ甘みがメイン
- カリタ台形:浅煎りは苦手なドリッパー
- メリタ:すっきりとした紅茶に近い味わい
■深煎り
- ハリオV60:甘みとほろ苦さが両立
- カリタウェーブ:バランスが良くまったりと飲みやすい
- カリタ台形:優しくさっぱりとした味わい
- メリタ:深煎りでもすっきりで飲みやすい
要素 | 条件 |
---|---|
湯温 | ステップ③で決めたもの |
メッシュ | ステップ②で決めたもの |
ドリッパー | 今回で決定! |
粉とお湯の比率 | ステップ①で決めたもの |
以上のステップで味わいを調整していきます!
決めた数値をメモしておけば、安定して自分好みの味を再現できるので、ぜひ参考にしてください。
まとめ|調整は意外と簡単!
何を変えればどのような味わいになるかがわかれば、
調整は意外と簡単です!
■粉とお湯の比率
- 濃い目が好き➜『粉 1:お湯 15』
- バランス重視➜『粉 1:お湯 16』
- 薄めが好き➜『粉 1:お湯 17』
■メッシュ(挽き目)
- 酸味を和らげたい➜メッシュを細かく
- 苦みを和らげたい➜メッシュを粗く
■湯温
- 酸味を和らげたい➜湯温を高く
- 苦みを和らげたい➜湯温を低く
上の3つを順番に変えていくだけです!
ここで重要なのが、変えた数値はしっかりとメモをすること!
少しずつ少しずつ。
今日の一杯を自分好みに近づける。
この繰り返しが、おうちでおいしいコーヒーを淹れる唯一の方法です。
気負わず試して、記録して、味の変化を楽しんでください!!