みなさんは普段ドリップバッグのコーヒーを飲みますか?
スーパーにも売っているので大量に買って毎日飲むという方や、ギフトとしてもらったことがあるという方も多いのではないでしょうか。
ただ、ドリップバッグは手軽に淹れたてのコーヒーが楽しめるので、あまりこだわらずにとりあえずお湯を入れているという方も多いと思います。
それでも十分においしいのですが、今回はさらにおいしく、専門店のようなコーヒーを自宅で味わうための方法を紹介します!
- テキトーに淹れるとおいしくない理由
- 準備するもの
- おすすめの淹れ方
- さらにおいしくするためのコツ
以上の内容でドリップバッグについて紹介します。
ちょっとした淹れ方の違いで、今よりもおいしいコーヒーが淹れられるようになるので、ぜひご覧ください。
ドリップバッグはテキトーに淹れるとおいしくない。
ドリップバッグは手軽にコーヒーを淹れられる一方で、味わいに関しては「イマイチおいしくない・・・」といったことがよくあります。
もちろん好みの問題もありますが、実は淹れ方が悪かったことで味わいが落ちている可能性が高いです。
ここでは代表的な失敗例を3つご紹介します。
間違い①:お湯の量や温度
おいしいコーヒーのお湯の量は、「粉の16倍」が目安になります。
だいたいのドリップバッグは10g前後のため、お湯の量は160mlが最適です。
多くの人は、マグカップのサイズに合わせてテキトーにお湯を注いでしまいますが、それだと味が極端に薄かったり、濃かったりしてしまいます。
ドリップバッグの粉の量をしっかり見て、それに合わせてお湯の量を決めるのが大切です!
また、温度に関しては82℃~92℃がおすすめです。
温度 | 味わい |
---|---|
82℃ | 苦みが弱くなる |
↑ 87℃ ↓ | バランス |
92℃ | 苦みが強くなる |
お湯の温度が高いと、成分の抽出効率が高くなるため、雑味(過度な苦み・渋み)が出てしまいます。
多くの人は沸騰してすぐのお湯を使っていると思うので、できれば87℃近くまで冷ましてから使ってみてください!
かなり味わいが変わってきます!
温度による味わいの違いは、上の表を参考に自分の好みを探してみてください。
沸騰したお湯に氷を1つ淹れたり、別のポットに移し替えたりすると、すぐに90℃近くまで下がるので試してみてください!
間違い②:蒸らしをしていない
蒸らしとは、1投目の注ぎでコーヒー豆全体に少量のお湯を注ぎ、30秒ほどなじませることです。
お湯の量は、だいたい粉の2倍程度がおすすめになります。
手軽なドリップバッグではありますが、このひと手間で本当においしくなるので、ぜひやっていただきたいです!
コーヒー界隈では、よく「蒸らしはあいさつ」と言います。
その理由は、蒸らしをすることでコーヒー豆に含まれる炭酸ガスが抜けて、効率よく成分を抽出することができるからです。
つまり、蒸らしはコーヒーの準備運動ということ!
間違い③:質の悪い豆、古い豆を使っている
3つ目は淹れ方についてではないですが、一番重要な問題です。
コーヒーの味を決めるのは、淹れ方以上にコーヒー豆の品質にあります。
そのため、質が悪い豆や、あまりにも古い豆を使っている場合は、どんなに上手な淹れ方をしたとしても絶対においしくなりません。
スーパーで売っている安いドリップバッグや、買ってから日にちが経っているドリップバッグは、おいしいコーヒーを飲みたい場合は避けた方がいいでしょう。
おいしいコーヒーを淹れたい時は、コーヒー屋で販売されているドリップバッグがおすすめです!
ドリップバッグの正しい淹れ方と準備物
手軽さが売りのドリップバッグでも、正しい淹れ方を実践することで、おいしいコーヒーを淹れることができます。
必要な準備物もあるので、詳しく解説していきます。
ドリップバッグに必要な4つの準備物
ドリップバッグをおいしく淹れるために、4つのものを準備してください。
- ドリップバッグ
- マグカップ
- 口が細めのポット・ケトル
- お湯(粉の16倍)
ドリップバッグは、できるだけコーヒー屋で購入したものがおすすめです。
また、購入してから日にちが経っていないものの方が鮮度がいいのでおいしく淹れられます。
口が細めのポット・ケトルを持っていない場合は、ヤカンやケトルのお湯を割りばしに沿わせることで細くお湯を注ぐことができますので試してみてください。
ドリップバッグの正しい淹れ方3ステップ
おいしく淹れるための5ステップを紹介します。
- 蒸らし(1投目)
- 2投目
- 待ち
- 3投目
- ドリップバッグを外す
ドリップバッグの粉の量が10gだと仮定して、淹れ方を紹介します。
お湯を粉全体にかかるようにかけ、蒸らしを行います。
お湯の量は粉の2倍が目安なので今回は20mlです。
全体にかけたら30秒ほど待ちます。
2投目では70mlのお湯をゆっくりと注いでいきます。
「の」の字で粉全体にしっかりと注いでください。
注ぐときのお湯の細さは、割りばしの先くらいの太さがいいと思います。
2投目を注いだら、お湯が落ちきるまで待ちましょう。
お湯が落ちきったら、残りの70mlを注ぎます。
2投目と同じように「の」の字で粉全体にお湯を注いでください。
3投目が終わったらお湯が落ちるのを待つと思いますが、最後の数滴は落とさないようにしてください。
なぜなら、抽出の最後の方には、渋みなどの雑味が多いといわれているからです。
お湯がおちきりそうになったら、ドリップバッグを外して、完成です!
まとめ
今回はドリップバッグについてご紹介しました。
細かいこともお話ししましたが、特に覚えてほしいことは「お湯の温度」「お湯の量」「蒸らし」の3つです。
ポイント | |
---|---|
お湯の温度 | 82℃~92℃ |
お湯の量 | 粉の16倍 |
蒸らし | 粉の2倍のお湯を全体にかけ、30秒ほどなじませること。 |
今回ご紹介した淹れ方は基本的なものばかりで、もっともっとこだわっておいしくすることができます。
コーヒーを毎日飲むほど好きな人は、ドリップバッグだけでなく、豆を挽くところから淹れてみてください!
味の質や香りが段違いですし、種類もいろいろなものが楽しめます。
エチオピアのコーヒー豆なんかは、花のような香りとフルーティで甘い味わいを感じれます。
驚くことが間違いなしです!
今回の記事でより楽しいコーヒーライフの一助になれれば幸いです!