みなさんは、「コーヒー」と「はちみつ」の組み合わせを試したことがありますか?
コーヒーに、はちみつを加えることでコーヒーがまろやかになるだけでなく、健康や美容に効果があると言われています。
この記事では、そんなはちみつコーヒーの健康効果から、作り方まで詳しく解説します。
コーヒー好きの方はもちろん、はちみつ好きの方にとっても新しい発見になるはずですので、ぜひ最後まで読んで明日からのコーヒー生活に活かしてみてください!
はちみつコーヒーとは?
はちみつコーヒーとは、その名の通りコーヒーにはちみつを入れた飲み物です。
コーヒーに甘みをプラスするために、砂糖を入れる方は多いと思いますが、同じような役割としてはちみつを使うことができます。
砂糖とは違う点は、コーヒーに「コク」と「まろやかさ」がプラスされる点!
最近カフェではコーヒーとミルクにはちみつを混ぜた「はちみつラテ」が販売されていたり、スターバックスのセルフサービスコーナーにはちみつが置かれているのを目にします。
スペインでは、はちみつを舐めながらコーヒーを飲んだり、エスプレッソにミルクとはちみつを入れた「ハニー・カフェ・コン・レーチェ」が古くから楽しまれています。
このように、はちみつはコーヒーをより楽しむためのアイテムとして有効です。
また、味わいを変えるだけでなく、風邪気味や二日酔いの時などに民間療法として、はちみつコーヒーが用いられてきた歴史もあります。
はちみつコーヒーの気になる味わいは?
はちみつコーヒーと聞くと甘さがプラスされることはわかると思います。
しかし、それだけでは砂糖と変わりません。
はちみつが砂糖と違う点は、コーヒーがまろやかな味になり、コクが増すところです。
甘味だけでなく、口当たりまで変えたいときにはちみつは効果的になります。
また、コーヒーが産地ごとに風味が違うように、はちみつも産地や採取する花によって風味が違います。
それぞれがもつ特徴を理解し、自分好みのはちみつコーヒーをつくることも、はちみつコーヒーの楽しみ方のひとつと言えるでしょう。
はちみつコーヒーの効果・効能4選
はちみつコーヒーは、ただコーヒーが飲みやすくなるだけでなく、コーヒーとはちみつの栄養素が相乗的に働き、さまざまな健康や美容効果が期待できます。
はちみつコーヒーの具体的な効果・効能は以下の4点です。
- エネルギー補給
- ダイエット効果
- 美容効果
- 風邪予防
ひとつずつ詳しく解説します。
効果①:エネルギー補給
1つ目の効果は、エネルギー補給に適しているという点です。
はちみつコーヒーには以下の理由から、エネルギー補給効果があると言われています。
- 理由①:果糖、ブドウ糖による効果
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はちみつには、果糖とブドウ糖が含まれています。
これらの糖は、体に入ると分解作業を必要とせずに体内に吸収されるので、エネルギー補給に最適とされています。
- 理由②:カフェインによる効果
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コーヒーに含まれるカフェインは、体内の酵素の働きを活発化させます。
これにより、脂肪をエネルギー源に変えることができます。
はちみつは、エネルギー補給に適しているという点から、マラソンでの水分補給用ドリンクに用いられたり、夏バテ防止にレモンのはちみつ漬けにしたりされています!
効果②:ダイエット
2つ目の効果は、ダイエットに効果があるという点です。
はちみつコーヒーは以下の理由からダイエットに効果があると言われています。
- 理由①:低カロリー
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はちみつは砂糖よりも低カロリーになります。
砂糖:384kcal(100gあたり)
はちみつ:294kcal(100gあたり)はちみつの方が約25%カロリーが低いです。
- 理由②:グルコン酸の効果
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はちみつにはグルコン酸が含まれています。
グルコン酸は腸内環境を整える効果があり、余分な脂肪の吸収を抑えたり、悪玉菌の働きを抑制したりするので、ダイエットに効果的です。
- 理由③:クロロゲン酸の効果
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コーヒーには、クロロゲン酸が含まれています。
クロロゲン酸には、脂肪の燃焼を促進し、吸収を抑制する効果があるので、ダイエットに打ってつけです。
コーヒーとはちみつ、両方にダイエット効果のある成分が含まれているので、ダイエットしたい方におすすめです!
効果③:美容
3つ目の効果は、美容に効果があるという点です。
具体的には以下の理由から美容に効果があると言われています。
- 理由①:ビタミン・アミノ酸の効果
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はちみつには、ビタミンやアミノ酸が含まれています。
これらの成分には、髪や肌をきれいにする効果があるので、美容に効果的です。
- 理由②:ビタミンB類の効果
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はちみつにはビタミンB類が含まれています。
ビタミンB類は、新陳代謝を活発にし、肌のターンオーバーを促進してくれます。
これにより、毛穴の詰まりや角栓、ニキビを改善してくれる効果があるので、美容に効果的です。
- 理由③:ビタミンCの効果
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はちみつには、ビタミンCが含まれています。
ビタミンCには、メラニン色素の発生を抑え、シミや色素の沈着を予防してくれます。
- 理由④:ポリフェノールの効果
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コーヒーには、ポリフェノールが含まれています。
ポリフェノールには、抗酸化作用があり、アンチエイジングに効果的です。
美容を考えている方は、小さじ1杯程度のはちみつを入れるだけでも効果的なのでぜひお試しください!
効果④:風邪予防
4つ目の効果は、風邪を予防する効果があるという点です。
はちみつコーヒーには以下の理由から風邪を予防する効果があります。
- 理由①:保湿、殺菌効果
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はちみつには保湿効果、殺菌効果があります。
これにより、炎症の原因である雑菌を殺し、喉を保湿することができます。
- 理由②:疲労回復効果
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はちみつに含まれる糖は、分解を必要とせずに直接吸収されます。
そのため、すばやくエネルギー補給をすることができ、疲れた体を回復させる効果があります。
- 理由③:カフェインの効果
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コーヒーには、カフェインが含まれています。
カフェインには、血行を促進し体温を上げる効果があるので、免疫力を向上させることができます。
定期的に飲むことはもちろん、疲れを感じた時に飲むと、はちみつとコーヒーがもつ成分により、風邪を予防する効果が期待できます!
【簡単3ステップ】おいしいはちみつコーヒーの作り方
こちらでは、おいしいはちみつコーヒーの作り方を解説します。
おいしいはちみつコーヒーの作り方は以下の3ステップです。
- コーヒーにあったはちみつを選ぶ
- コーヒーとホットミルクを混ぜる
- はちみつを加える
では、ひとつずつ詳しく解説していきます。
ステップ①:コーヒーに合ったはちみつを選ぶ
おいしいはちみつコーヒーをつくる最初のステップは、コーヒーに合ったはちみつを選ぶことです。
コーヒーと同様、はちみつも産地や採取する花によって風味や味わいが異なります。
おいしいはちみつコーヒーをつくるポイントは、普段飲み慣れているコーヒーの味に合わせたはちみつを選ぶことです。
そうする事で、組み合わせの失敗をしにくくなります。
こちらでは「浅煎りコーヒー」と「深煎りコーヒー」それぞれに合うはちみつを選ぶポイントについて、以下にまとめました。
浅煎りコーヒーの場合
浅煎りコーヒーは、苦みが少なく、酸味が感じられる味わいが特徴です。
コーヒーの風味や味わいを生かしたい場合は「アカシア」などのクセがないはちみつを選ぶといいでしょう。
コーヒーの酸味を生かしたい場合は、同じく酸味のある「ミカン」や「リンゴ」や「レモン」や「チェリー系」などの柑橘系のフルーティなはちみつがおすすめです。
深煎りコーヒーの場合
深煎りコーヒーは、苦みが感じられるしっかりとした味わいが特徴です。
そんな深煎りのコーヒーには、「マヌカハニー」や「日本みつばち」のはちみつがおすすめです。
ねっとりとした質感が深煎りのコーヒーと相性抜群になります。
また、深煎りコーヒーは「ナッツ」や「チョコ」系の味わいが多いので、同系統のはちみつを合わせるのもおすすめです。
それぞれの相乗効果で香ばしさがアップするだけでなく、苦みも程よく感じられるコーヒーに仕上がります。
ステップ②:コーヒーとホットミルクを混ぜる
次に、コーヒーにホットミルクを混ぜていきます。
ブラックコーヒーに、はちみつを混ぜて作るはちみつコーヒーもいいですが、そこにミルクを加えることでコーヒーの味がまろやかになり、さらにおいしくなります。
コーヒーにミルクを混ぜる時のポイントは以下の通りです。
浅煎り コーヒー2 : ホットミルク 1
深煎り コーヒー1 : ホットミルク 1
浅煎りのコーヒーは、ミルクの分量を抑えることでコーヒーの味わいを残しつつまろやかなコーヒーにできます。
深煎りコーヒーは、コーヒーとミルクを1対1の割合で混ぜることで、苦みを程よく感じる味わいのコーヒーにできます。
ステップ③:はちみつを加える
最後に、コーヒーにはちみつを加えていきます。
コーヒーにはちみつを入れるさいは、コーヒーの温度が重要です。
はちみつの栄養素は、約40℃から50℃で成分が変質するので、人肌くらいの温度で味わうのがおすすめになります。
高温になると、はちみつの風味も感じにくくなりますので、コーヒーの温度には注意が必要です。
はちみつコーヒーの注意点2つ
はちみつコーヒーは、まろやかで飲みやすくなるほか、健康面や美容面などのメリットが多い飲み物です。
しかし、以下の2点に注意が必要です。
- 1歳未満の乳児には与えない
- ミルクやはちみつが多すぎるとダイエットに向かない
注意が必要な理由について、詳しく解説します。
注意点①:1歳未満の乳児には与えない
はちみつには、食中毒の原因となる「ボツリヌス菌」が含まれています。
1歳以上になり、消化吸収機能が発達すると摂取しても問題はありませんが、1歳未満の乳児が摂取するとボツリヌス菌が増殖し「乳児ボツリヌス症」を引き起こす可能性があります。
最悪の場合、死に至ることもある病気のため、1歳未満の乳児には与えないようにしましょう。
またコーヒーに含まれるカフェインも、乳児にとって刺激が強すぎます。
はちみつのように毒性があるという訳ではありませんが、乳児を含めた子供にコーヒーを与えるのは、内臓がしっかり発達してからにしましょう。
注意点②:ミルクやはちみつが多すぎるとダイエットに向かない
コーヒー1杯のカロリーは、約7kcalと低カロリーな飲み物です。
しかし、はちみつは大さじ1杯あたり約60kcalあり、ミルクを入れるとさらにカロリーは高くなります。
砂糖と比べるとはちみつは低カロリーですが、入れすぎは注意が必要です。
健康や美容に効果があるからと言って飲み過ぎるとカロリー過多になります。ミルクやはちみつを入れすぎず、1日1杯〜2杯程度にしましょう。
まとめ
ここまで、はちみつコーヒーの効果・効能から、作り方を解説してきました。
この記事の大切なところをまとめると以下の通りです。
- はちみつとコーヒーは味の相性がよい
- はちみつコーヒーは、はちみつとコーヒーがもつ成分により、エネルギー補給効果、ダイエット効果、美容効果、風邪予防効果が得られる
- はちみつコーヒーを作る時は、コーヒーの温度を40℃から50℃にする
- はちみつコーヒーは、コーヒー豆の焙煎度合い応じて、混ぜるはちみつの種類を変えたり、ミルクを入れるなど、自分好みのアレンジができる
コーヒーにはちみつを入れると、さまざまな効果・効能を得られることを理解していただけたでしょうか?
はちみつコーヒーは、普段飲み慣れているコーヒーに合うはちみつを加えるだけで簡単に楽しめます。
ぜひこの機会に、はちみつとコーヒーの奇跡の組み合わせを楽しんでみてください。