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ブリューレシオとは?自分好みのおいしいコーヒーを見つけられる抽出比率を徹底解説

※Coffee fam.は「私が初心者時代に悩んだこと」を振り返り、記事にまとめています。中には悩みの解決に役立ったものをPRしていますのでご容赦ください。

自宅で美味しいコーヒーを淹れる方法を知りたい。

自宅でコーヒーを淹れるけど、毎回味が違う。

と感じたり、思ったりしたことはありませんか?

コーヒーの淹れ方についての情報は多く、正直どれが正しいのかわからないという方もいると思います。

そんなとき、一番最初に覚えると便利な抽出理論が「ブリューレシオ」です。

ブリューレシオは、コーヒーを抽出する際の基本的考え方のひとつで、自分好みの美味しいコーヒーを淹れる際に役立ちます。

記事の内容
  • ブリューレシオとは
  • トップバリスタのブリューレシオ
  • 濃い・薄いときの調整方法
  • ブリューレシオと合わせて知っておくべき知識
かず

トップバリスタのブリューレシオについても解説していますので、既にブリューレシオについて知っている方にとっても参考になる記事です!

ぜひ最後まで読んで、自分好みのブリューレシオを見つけ「自宅で美味しいコーヒーを淹れられる」きっかけにしてください。

目次

ブリューレシオとは?お湯とコーヒーの粉の抽出比率

ブリューレシオとは、コーヒーを抽出する際のコーヒー粉とお湯の重さの比率のことです。

「ブリュー」=「抽出」、「レシオ」=「比率」という和訳になります。
コーヒー粉の何倍のお湯を使っているかが一発でわかるため、コーヒー抽出の基礎になる理論です。

例えば、、、
コーヒー粉が10gで、抽出に使用するお湯の量が150gの場合
ブリューレシオは「1:15」になります。

お湯の割合を示す数値が少なくなると、出来上がるコーヒーの濃度は高くなり、数値が大きくなるとコーヒーの濃度は低くなる(薄くなる)ことを意味します。

ブリューレシオには基準値がある

コーヒーは、水とコーヒー豆の2つの素材からできるシンプルな飲み物です。

そのため、その2つの素材のバランスはコーヒーの味わいに大きく関わってきます。

もちろん、コーヒーのレシピは人それぞれ自由で、どんなブリューレシオでもかまいません。

しかし、最近のコーヒーレシピを見ていると、ブリューレシオ「1:15」「1:16」で表現されているものが多いように感じます。

なぜ「1:15」「1:16」が主流なのか?

ブリューレシオに「1:15」「1:16」が多い理由のひとつとして「TDSが適正範囲内に収まりやすいこと」があげられます。

TDSとは、出来上がったコーヒーにどれくらいのコーヒーの成分が含まれているかを示す数値で、コーヒーの濃度を数値化したものです。

スペシャリティコーヒー協会(SCA)では、TDSは1.15〜1.35%が適正と決められています。

かず

ブリューレシオ以外にもTDSに影響を与える要素はありますが、ブリューレシオが最も簡単に大きな影響を与えるため、一番最初に押さえるべき抽出理論だと考えます。

トップバリスタ別|おすすめのブリューレシオを紹介

ここまで、ブリューレシオとはどういうものか、またブリューレシオには基準があることをお伝えしてきました。

では、世界チャンピオンに輝いたことがあるバリスタはどのようなブリューレシオでコーヒーを淹れているのでしょうか。

この章では3名のトップバリスタのブリューレシオを紹介します。

【粕谷哲 氏】1:15「コーヒー豆20g:お湯300cc」

粕谷氏は、ハンドドリップしたコーヒーの味を競うWorld Brewers Cup 2016で、日本人として初めて決勝進出し、アジア人として初めて世界制覇を果たしたバリスタです。

粕谷氏と言えば「誰でも美味しいコーヒーを淹れられること」をコンセプトに考案したドリップ手法「4:6メソッド」が有名です。

4:6メソッドで基本となるレシピは、コーヒーの粉20gに対して、お湯300ccで淹れるというもの。

この時のブリューレシオは「1:15」で作られています。

粕谷氏が考案した4:6メソッドはとてもシンプルな手法ですが、世界のトップバリスタ達もマネをする手法です。

ブリューレシオだけでなく、抽出全体を上達させたい場合は、4:6メソッドについて学んでみるのがおすすめですので、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

【井崎英典 氏】1:12.5-16「コーヒー豆6-8g:お湯100cc」

井崎氏は、2014年に、世界最高峰のバリスタの競技大会であるワールド・バリスタ・チャンピオンシップでアジア人初の世界チャンピオンに輝いたバリスタです。

日本マクドナルドの「プレミアムローストコーヒー」をはじめ、「プレミアムローストアイスコーヒー」「新生ラテ」を監修したことでも有名です。

彼の著書である「世界一美味しいコーヒーの淹れ方」の中で紹介されている抽出レシピは、コーヒーの粉6〜8gに対して、お湯100ccで淹れるというものになります。

ブリューレシオは6gの場合で「1:16」、8gの場合で「1:12.5」です。

粉の量に少し幅をもっていることで、基本にそった味わいから、少し濃いめが好きな方にも対応ができるレシピになっています。

【畠山大輝 氏】1:15「コーヒー豆15g:お湯230cc」

畠山氏は、2019年に日本スペシャルティコーヒー協会主催のJBrC(ジャパン ブリューワーズカップ)、JHDC(ジャパン ハンドドリップ チャンピオンシップ)で、史上初の同年度2冠を達成したバリスタです。

彼がチャンピオンレシピとして紹介している抽出レシピは、コーヒーの粉15gに対して、お湯230ccで淹れるというもの。

ブリューレシオは「1:15」です。

そして、2019年JBrC(ジャパン ブリューワーズカップ)で優勝した時の抽出レシピは、コーヒーの粉23gに対して、お湯270cc、ブリューレシオは「1:11」です。

コーヒーは豆の種類、飲んでもらう方の好みによって変化します。

抽出した豆情報と一緒に、ブリューレシオもメモをしていくと、自分専用の参考書が作れておすすめです。

こんな時はどうしたら良い?濃度の調節方法を紹介

これまでに紹介したコーヒーの粉と湯量で抽出を行っても、抽出方法によってどうしても味が薄く感じたり、濃ゆく感じる場合があります。

そんな時、他のみんなはどうやって対処しているの?

この章では、そんな時のコーヒーの濃度の調整方法を紹介します。

基本的に、抽出方法(お湯の注ぎ方、時間)は同じという前提条件で、濃度を調整をする方法を解説します。

薄い場合

抽出したコーヒーが薄い場合は、粉の量を増やすという方法があります。

これは初心者の方がもっとも簡単にコーヒーの濃度を調整できる方法です。

それ以外にも、

  • コーヒーの粉の粒度を細かくする
  • お湯の温度をあげる
  • お湯をゆっくり注いで抽出時間を長くする
  • 蒸らす時間を伸ばす

などで、濃度をあげられます。

ただ、粉の粒度以外の方法は、高い抽出スキルが必要だったり、お湯の温度のように季節によって不安定であったりします。

かず

私的には、ブリューレシオで大まかな濃度を調整して、粉の粒度で細かく調整するのがいいと考えています。

濃い場合

抽出したコーヒーが、濃い場合は粉の量を減らすようにしましょう。

濃度が濃い場合の反対の手法です。

それ以外にも、

  • 粉の粒度を粗めにする
  • お湯の温度を下げる
  • お湯を早く注いで抽出時間を早くする
  • 蒸らす時間を短めにする

などで、コーヒーの濃度を抑えられます。

ブリューレシオとあわせて知っておくべき3つの要素

コーヒーの味わいに影響を与える要素は、ブリューレシオ以外に3つあります。

  • 粉の粒度
  • 抽出時間
  • お湯の温度

上の3つにブリューレシオを含めた、4つの要素はどの抽出方法でも重要になってきます。

ブリューレシオについては、記事前半でお伝えしたので、ここからは残り3つの要素について解説していきます。

粉の粒度(メッシュ)

1つ目は、「粉の粒度」です。

粒度とは、挽いた豆の粗さのことです。

粒度が細かいほど濃度が高いコーヒーができ、粒度が粗いと濃度が浅いすっきりしたコーヒーに仕上がります。

コーヒ豆の粒度による表面積の違い

これは、粒度が細かいほどお湯と粉が接触する面積が多くなり、粒度が粗いとお湯と粉の接触する面積が少なくなるというものです。

そのため、以下のように味わいが変わってきます。

粒度が細かい
粒度が粗い
  • 苦みが出やすくなる
  • 質感が強くなる
  • 酸味が出やすくなる
  • 質感がすっきりになる

抽出されたコーヒーの酸味が強い場合は挽き目を細かくし、苦味が強い場合は挽き目を粗くすることで味わいを調整できます。

抽出時間

2つ目は、「抽出時間」です。

抽出時間を長くするとお湯と粉が触れる時間が長くなり、苦味や雑味を含んだ濃度が濃いコーヒーが抽出されます。

逆に短くすると、濃度は薄く、酸味が強調されたすっきりとした味わいになります。

かず

抽出したコーヒーが単調で物足りなく感じた場合は、抽出時間を伸ばす
苦味が強く濃度が濃い場合は、抽出時間を短くすることで味わいを調整できます。

お湯の温度

3つ目は、「お湯の温度」です。

お湯の温度が高いとコーヒーの成分は抽出されやすくなり、コーヒーのフレーバーや酸味が強調されたキレのある味わいになります。

逆に低くなると、角がとれたまろやかな味わいに仕上がります。

一般的にコーヒーを淹れるお湯の温度は約80℃〜95℃と言われています。

お湯の温度は豆の焙煎度合いによって調整するのが一般的です。

かず

浅煎りのように個性的なフレーバーと酸味を強調したい場合は、お湯の温度は高くします。

深煎りのようにまろやかで重厚感を強調したい場合は、低めで抽出するのが基本です!

まとめ | コーヒーの抽出理論を知りあなた好みのブリューレシオを見つけよう!

ここまで、コーヒーの抽出理論のひとつであるブリューレシオについて解説してきました。

ブリューレシオは、コーヒーを抽出する際の、粉とお湯の重量の比率のことです。

ブリューレシオにも基準値があり、シンプルなレシピの多くは「1:15」「1:16」が用いられています。

ブリューレシオのような基準があることで、コーヒーのレシピを考える時に役立ちますし、何より初心者の方でもこの抽出理論を実践するだけで美味しいコーヒーを淹れられます。

「自宅で美味しいコーヒーを淹れる方法を知りたい」「毎回淹れるコーヒーの味が違う」と感じている方は、ぜひこの抽出理論を実践してみてください。

きっと今よりもっと簡単に、美味しいコーヒーを淹れられるようになるはずです。

そして、自分の好みにあったブリューレシオを見つけてみてください!

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もし、コーヒー初心者の友達に教えるなら。

というテーマで私が学んできたコーヒーの知識をまとめました!

1ヶ月目で学ぶこと、2,3ヶ月目に学ぶこと、1年目で学ぶことといったように、体系的にまとめてあります。

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